「自由研究かぁ……めんどくさいなぁ」
悩んでいた勇真の前に現れたのは、『謎タマゴ』の飼育キッド。
何が生まれるのか、生まれてみないと分からない。
『謎タマゴ』を選んだ勇真のもとに、夏休みの学びの神様が現れました。
「どんなものに育って欲しいか、願いを言うのじゃ!」
飼育期間は三十日程度。
生命の親。命を守る責任。知らないことに対する恐怖。
そして、自分がどんな風に祝福されて生まれてきたのか。
何者になるのかわからない、何者であるかわからない。
そんな目の前の生命を見つめ、知ろうと歩み寄り、やがて別れがやってくる。
そんな成長物語です。
夏休みの自由研究って悩みますよね。
主人公の小学4年生の勇真くんも悩みながらも、自由研究のテーマに「謎タマゴ」を選びます。
この物語の魅力は、勇真くんの成長と彼を取り巻く家族や友人たちとの温かい交流です。
さらにはカミサマと言う神秘的な存在が登場し、勇真くんに様々な教えを与えるシーンは感動的です。
子供から大人まで楽しめる作品で読み進めるうちに深い感動と学びを得られることでしょう。
まさに命の授業とも言えます。
自由研究というテーマを通じて、命の尊さや自然の不思議さを再認識させてくれる素晴らしい物語で、私はグッときました。
そして「謎のタマゴ」ってなんだ?
そう思ったあなた!
それは、あなたの目で確かめてみてくださいね。
読み終わったあなたは、温かな感動に包まれることでしょう!