繊細で謎めいた倒錯的ロマンス…… 春は燃えて夏は沈む……

透明感があり、淡くもぞっとする作品でした。
とっても引き込まれました!

作者様はいつも、繊細さに加え、謎と痛みに満ちた魅力的な作品を書かれます。

今回もまさに、そのような作品でした!

人物たちは溢れる感情を抑え、噛み殺し、切実に語り、どうしようもなく傷つけあう。
そんなやるせない、悲哀の物語でもありました。

繊細なタッチの中で、謎解き的な要素も楽しめます。
謎が解ければ解けるほど、より深い哀しみに引き込まれてゆく…… そんな作品でした。

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