まだ最序盤の私たちへ、この物語は確かに届く

この物語をはじめて読んだとき胸に飛び込んできた衝撃を、何度読み返しても思い出します。

本気になることを恐れている心に、才能を仮定して自分の存在を示せ、とストレートな言葉が刺さって抜けませんでした。

現実をどこか静観しているようで、でも本当は自分も何者かになりたくて、才能なんてないけど特別を求めていて、だけど挫折の味は知りたくない、きっとみんなどこかでそう思っているのかもしれません。

だからこそこの真っ直ぐな物語は、誰かの心へと確かに届くのだと思います。どれだけ才能がないと言われても、貶されても、それでもその先へと進む私たちに。