時の国編 第3話計画

3人で集合することにした俺たちは、ひとまず今日の業務を終えた。そして夜…

「揃ったな?」

「えぇ。」

「揃った!」

よし、無事3人揃ったみたいだ。

「早速なんだけど…」

ディンが口を開く。

「トップを倒す…そのためにやることを説明させて。」

そう言って、昨日のペンダントを出す。

「わかった。」

「うわっ!すげぇ!なんだこれ!」

「あぁ…そうか、お前は見るの初めてだったな。こいつの中には常人じゃ思いつきもしなそうな記録があるんだ。」

「へぇ…」

「話を戻すけど…」

ディンが言った。そう言ってある画面を表示する。

「まず、この特訓方法について、これならより効率的に身体を鍛えられる。」

「だけど、それをいつやるんだよ。」

「ポーズはしょっちゅう寝てるからその時ね。それに一応業務を進めながらできるから、起きてもすぐ戻せばバレないよ思う。」

「そんな上手くいくのかよ。」

…と言いかけたが、よく考えたらあいつ寝てる間何やっても起きないから、大丈夫かも。

「よーし!俺もやるぞ!俺も何かやりたいし!」

「じゃあ、そっちについてはその時間にするとして、こっちの装置についてだけど、」

そう言うと、画面にありとあらゆる装置が出てくる。

「一部はできてるけど…組み立てとかがあるの。部品自体はここの倉庫に隠されているからうまいこと組み立てたい。」

「…なぁ、それ変じゃね?」

レチョワイだ。

「だって、ディンをここに連れてくるようにしたのトップたちだろ?だったら、なんでその部品をよりによってここに持ってきたんだ?」

「さぁ?でも確かに変だな…たまたま空いてたのかな?」

「そうね…」

「まぁとりあえずだけど、遣ることは決まった。部品の件については一旦置いておくとして、俺とレチョワイは極力鍛えるようにする。部品については…ディン、頼んでいいか?」

「もちろんよ。潜入は、元から得意だからうまいこと組み立てる。」

「だけど、部品を組み立てたら気付かれないか?」

「それについては問題ないよ。ポーズのやつ倉庫の確認ほぼしてないし。ちょっと前倉庫にあった物でおもちゃの車6台作ったことがあるけど、大丈夫だったから。」

「…そうか、ならひとまずは安心だな?…そして、周りのみんなにもある程度は伝えておきたい。パニックとかを防げると思うし…」

「よし、それでいくか。パニック起こしたら困るし。」

「ええ、そしてポーズの能力についてだけど…」

「あっ!そういえば俺ポーズがなんか話してるの部屋できいたぞ!何でも、トップから力を授かったとかなんとか…」

「話を遮んなよ…だけど有力な情報だ。」

「ちょうどそれを言おうとしてたの。トップは能力の半分を与えてそいつの中で能力を自動に成長させれるみたい。」

「ただもらっただけかよ。もらうためになんか頑張ったわけでもなくかよ。その上そいつは威張り散らしてるって…セコくね?」

「まぁ、セコいかどうかは置いといて、もしかしてポーズの能力って…」

「多分、トップから授かった時を止める能力だと思う。」

「時を遅くする可能性は?」

「遅くするなら、多分ポーズが速く動いてるように見えるはずだからないと思う。」

「そうか、わかった。ところでそのアンチチートの鎧には時間に対する耐性は?」

「ある。」

「なら、そっちについても大丈夫そうだな。」

「なぁ、そのトップは肉弾戦は出来んのかよ?ポーズの見た目めっちゃでかいしまだわかるけど、トップのやつが強いパンチだすとか、全然想像つかないんだけど。」

「甘いわね。トップのパンチは普通に星を破壊するのよ。」

「まじかよ!やべぇ!…ていうかなんでそんな詳しいんだよ?」

「え?いや…色々とよ!色々と!」

「ふうん…」

俺は正直かなり気になったが、とりあえずまた今度聞くことにしよう。

「そ!れ!で!トップは肉弾戦も余裕にできるの。それも身体を鍛える必要がある理由の一つ。だからしっかりやるよ。」

よし!やるぞ!と思ったとき、ふとあることに気が付いた。

「そういえばトップの名前聞いてなかったな。」

「え?トップの名前はトップだろ?」

「いや、トップって王様みたいな身分のことだぞ。だから、トップは何人かいる。」

「え?そうなの?」

「そう。それで、名前はわかる?」

「タイムプリンス…それがヤツの名。」

「タイムプリンス…いかにも時間を操ってきそうだな。」

「よーしやる気でてきたー!頑張るぞー!それで、話はかわるけど…実行はいつ?」

「確か、集合が3年後だったよな?だったら2年半後じゃないか?」

「ええ、そのつもり。そして、反乱が起きたことがトップにバレたらまずいから夜中にポーズを倒す。ポーズを倒す作戦は…」


「わかった。だけど、もしポーズを倒せたとして、この村はどうする?」

「ねぇ、それ思いついたんだけどさ…」

そう言われてこいつの作戦を聞く。

「なるほど。たしかにそれなら…!」

「いけるかもしれねえ。」

「よし、話はまとまったな?この作戦、必ず成功させるぞ!」

「やってやるさ!未来を手に入れてみせる!」

「必ず全員で勝つよ!」

「おー!」


続く

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