高貴な生まれの主人公が、ある日大きな運命に呑みこまれてゆく――
帝国や騎士、剣や魔法も登場する、王道のファンタジー作品です。
私が特に魅力的だと感じたのは登場人物たちですね。
優しい心を持つ主人公をはじめ、彼に仕える女中など、どの人物も信念を持った「生きたキャラクタ」です。
また、敵として立ちはだかる相手にも確固たる信念を感じますね。
彼ら彼女らの一挙一動の様子や、魔法を織り交ぜた戦闘シーンも圧巻です。
序盤から物語の見せ方が巧く、一気に読み進めてしまいました。
文章は独自の記法が用いられているものの、随所に気を配られており、とても読みやすいです。
丁寧に描かれた世界観も相まって、どんどん物語の中へ引き込まれますね。
まだ始まったばかりの作品ですが、一瞬で心を惹かれてしまいました。
皆様にも是非、ご一緒に物語を楽しんで頂きたいですね。オススメです。