★★★ Excellent!!! 異世界への扉 流川夕 それまで平凡に会社勤めをしていたカナタは、 同僚の研究者が生み出した次元を超える扉に導かれ、 異世界の空気へと足を踏み入れていく。 これは珠玉のファンタジーにして、 誰もが思い描く幻想世界の紀行禄でもあります。 異世界の生活を丁寧に描写した本作は、 魔術学校への入学を通して、踏み入れた異世界がどんな場所かを、 緻密な描写と丁寧な気配りで感じさせてくれます。 一人称視点で読み進められるため、 主人公カナタの心情もわかりやすく、登場人物も生き生きとしていました。 この異世界への扉は、いまあなたの前にも開かれています。 さあ、迷うならいま、いざ幻想の世界へ! レビューいいね! 1 2020年7月10日 13:32
★★★ Excellent!!! どこか現実のような、どこか夢のような、そんな雰囲気の中で MADAKO 序盤の導入で主人公が自分の現状をとらえていく部分で、凄く丁寧に感情移入ができました。リアリティと、どこか空想のような曖昧な部分(研究者の村川さんとのやり取りが、現実部分から途中で切り離されたように、夢に潜り込んでいくように感じました)を織り交ぜた感じがとてもいいと思いました。 レビューいいね! 1 2020年2月20日 16:33
★★★ Excellent!!! 異世界の臨場感がリアルに伝わって来ます! 神性鬼天竺鼠【かっぴゔぁら】 主人公目線で物語が進みますが、その心理描写がとても細かく描かれています そして何より、一般的な人らしく慎重でそこにリアルさを感じるんですね(^^)実際、人が異世界に来るとこんな感じになるんじゃないかな やっぱり色々心配もあるし そんな中で主人公がどんな風にこの世界に溶け込んでいくのかが見ものです(^^) 硬い表現も少なく、読みやすく出来ていて、ストレスなく読み進められるのも良いと思います レビューいいね! 1 2019年12月16日 21:35
★★ Very Good!! プロローグは細部を物語る。 komasen333 神は細部に宿る。 と言われて久しいが リアルでも Webでも やはり 細部に宿るものが物を言う。 >「 戻ってきた時に住むところがないのは困るので、アパートはそのままにしておいた。ただ、勤めていた会社は辞めることにした。元の世界に戻れる保証もなく、どれだけ滞在するのか目処が経たなかったから。いい年して無断欠勤したり、行方をくらましたりするやつだと思われるのは避けたかったというのもあった。 」 主人公の人となりが 作者自身のこだわりが そっと浮かび上がるような描写に思える、上記プロローグの一節。 一見 一社会人として 自然な振る舞いといえるかもしれないが事はそう単純ではない。 なんせ異世界へ行くのだから。 この日常から非日常への入口において 主人公は今後の未来を想定するだけでなく 律儀にも会社への影響や迷惑まで考慮している。 これは普通か。否。 異世界へ行くとなれば良くも悪くも気分がざわつき ( 現世での日常の身辺整理までは頭が回らない ) ( もう現世はどうでもいい )と判断し 主人公が望む形にしろ 巻き込まれるケースにしろ 『 はい、一気に異世界へジャンプ! 』となりがちではないだろうか。 そうなりがちな場面で 冷静に考えつつしっかりと辞職する主人公。 何気ない振る舞いのようでいて中々の生真面目さが漂う。 異世界においても 主人公の生真面目さは顔を覗かせるのか、頻繁に滲むのか? それとも 異世界での様々な出来事に応じて冷静な側面も変化していくのか? すべては 読んでからのお楽しみ。 異世界は 読んだ者だけのお楽しみ。 レビューいいね! 1 2019年10月18日 13:36
★★★ Excellent!!! 魔術における絶妙な制限やルール……勉強になります。 じっくり 楽しく読ませてもらっております。 魔術学校ということもあって、主人公やその周りの者達を通して、自然な流れで魔術におけるチュートリアルをしていると序盤では感じました。 マナ焼けというシステムもとても面白い。 ファンタジー小説での、魔術における描写にありがちな、「これ、もういいや」ってなってなおざりになってしまっている部分を、妥協せずに書いている印象を感じます。 引き続き、じっくりと読ませていただきます。 レビューいいね! 1 2019年10月15日 14:10