なぜあなたは創作するのか、と問われれば
武藤勇城
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なぜあなたは創作するのか、と問われれば
色々なところで話していますし、他作品でも触れたと思います。自分が小説を描き始めたきっかけは、小学校時代の国語 (作文) の授業です。四百字詰め原稿用紙何枚以上で、何かしら物語を紡がなければいけません。完成した作品はクラスで回し読みをして、感想を言い合うという内容でした。
自分が描いたのは、よくあるファミコンの冒険、タイトルを出してしまえばドラクエ風のファンタジーでした。子供が最初に思い付くのは、やはりこの辺でしょう。スライムと戦い、中ボスを倒し、最後は竜王を討伐する物語です。今思うと恥ずかしいですが、それこそ中二っぽい描写や、背伸びしていた部分が沢山ありました。例えば呪文を大声で唱えたり。覚えたての英語を使ってみたくなったり。『
小学生の子供の描くものです。自分の中からアイデアを生み出すのは難しく、ほとんど二次創作のような、ドラクエのストーリーを短くしただけの、そんな作品でしたが、読んでくれた同級生からは「面白かったよ」と言って貰えました。それが嬉しくて、そこから小説を描くのが好きになりました。それまでは、小説は読むもの、としか考えていませんでしたので、大きな転換点になりました。
小学校を卒業する時か、その直前ぐらいにも、同じ国語の授業で作文をする機会があり、そこで先生に「文才がある」と褒められたのも大きかったように思います。小説ではなく詩歌ですが、これも小学校の国語の授業でみんなで詠み、地元紙に先生が一括で投書して、拙作が受賞した事もありました。母親が切り抜いた新聞は、実家のタンスの奥に仕舞ってありましたが、今も残っているかは定かではありません。
こうして小説を読むだけではなく、物語を紡ぐようになってから、もう三十年以上になります。「学生時代から始めて気が付けば十年選手、四半世紀、いえもっと長いという方もごろごろいることでしょう。」とありますが、まさに自分はこれに該当するようです。小学校の授業から始まり、社会人になってからは自分のブログで毎日日記を更新したり。仕事の合間に好きな小説を執筆し、身近にいる読んでくれた僅かな人から、「泣いた」「感動した」という有難い感想を頂戴する。これが執筆における一番の原動力です。子供の頃は「面白い」と言われるのが一番嬉しかったのですが、今はただ面白いだけではない、何か発見のある、心を揺さぶる作品を描けたらと思っています。
これからも心に響く、「喜怒哀楽」何かしら感動のある、どこか訴えかける、そして誰かの中に残る作品を生み出せるよう、努力と研鑽を積んでいく所存です。
なぜあなたは創作するのか、と問われれば 武藤勇城 @k-d-k-w-yoro
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