夏祭り──そんな王道の場面展開でも、紫煙の女神は微笑まない

花火、夏祭り、りんご飴

普段は見せない浴衣姿に
否応無く、鼓動が高まる

ほんの一瞬垣間見た
彼女の素顔は、例えようもなく美しかった

紫煙の向こうに思い出は霞み
今は一人、火を着ける