冒険者を助けるだけでなく、育てる為に。

囮役としてダンジョンに捨てられた過去があるヒイロの救助の仕方は、ただ助けるだけじゃない。助けた冒険者が自力で助かれるように手を貸すというもので、それにより出会った冒険者たちは成長していきます。その成長ぶりが実に気持ちいい。ヒイロの活動は無駄じゃなかったんだと感じられて、嬉しくなりました、

スキルや状況の説明が簡潔で読みやすいので、中身が濃いのに毎回エピローグまであっという間です。

なお序盤でヒイロをダンジョンに捨てたブレイブはそのうち痛い目に遭いますので、間話として差し込まれる元気なブレイブの話を見るたびにもやもやしてた方はご安心ください。でもブレイブも、こういう思考回路になったのには理由がありそうで気になります。

冒険者たちの話なので様々なジョブが出てきますが、行商人のマチェッタが印象的でした。荷車の制御は彼女しか出来ないという設定、好きです。悪人で、ちゃっかりしてて、でもいざというときの責任感は強い。そんなマチェッタ可愛い。

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