僕の憧れの美人で巨乳のクラスメイトの柏木さん

フィステリアタナカ

僕の憧れの美人で巨乳のクラスメイトの柏木さん

 僕が通っている高校は年中ゴミで汚れていてキタない。構内いたるところにゴミが落ちている。人気の無い場所にはタバコの吸い殻などがあったりして、僕は自分にできる範囲でゴミを拾ったりもした。誰かに見られなくてもゴミを拾う。それは通学路でも同じようにしている。

 何でそんなことするのかって? それは爺ちゃんが「ゴミ箱は美しさを護る箱と書いて護美ごみ箱。だからゴミを拾うことは美しさを拾うことと同じ。美しければ人からの第一印象も良くなり、運が良くなるって寸法さ」と言っていたのが印象に強く残っていて、僕も強く同意しているからだ。

 学校でゴミを拾い続けてもまたゴミが捨てられる。一向に良くならない。「いたちごっこだな」と思う中、僕には学校での楽しみがあった。それはクラスメイトの柏木さんを傍目から眺めることだ。ギャルでアイドルのような顔立ちに綺麗な金髪の長い髪、そして形が良くデカイお――スタイル抜群のプロポーション。彼女はとても魅力的で、いつも目で追いかけていた。陰キャでオタクな僕でも目が合うと、うっすらと微笑んでくれる。そんな彼女にかすかな恋心を抱いていた。そんなある日の昼休みのこと、


「カッシーは誰か良い人いる?」

「うーん。いないかなぁ」

「ねぇねぇ、どんな人がタイプなの?」

「優しい人かな。掃除とかノート集めとか人の嫌がる仕事を率先してやってくれる人。あとは、ちゃんと授業を受けて勉強している人かな」


 柏木さんと友達との会話を聞いて、「これは僕にもチャンスがあるかな」と思い、午後の授業もしっかり受け、掃除もいつも以上に頑張った。


 翌日。「今日も柏木さんと会える」と気分よく登校すると、構内はゴミ一つ無い綺麗な状態になっていた。


 ◆


「柏木。言ってくれたか?」

「はい。構内がキタないって先生が困っていたから、友達との会話の中でみんなに伝わるように言いましたよ」

「そうか、ありがとうな」

「ふふふ、彼女なんだから大丈夫ですよ」

「今日の夜も会えるか?」

「もちろんです。コンビニの前で待っているので迎えに来てくださいね。先生、今日はホテルに行きたいかな」

「一昨日行っただろう」

「いえ、わたしあんなのじゃ満足できません」

「善処する」

「満足できるまで帰しませんから」

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