時を超えた出会いの先に待つものとは


主人公の男爵令嬢フィファニー(17)は当時五歳の子どもを保護したことで誘拐の冤罪を着せられてしまう。
後にその子どもはイルキュイエ王太子と判明し、攫いの魔女というレッテルを貼られ、氷漬けの終身刑に処されてしまうところから物語は始まります。

あれから十七年の時を経て――

冤罪の立証がなされ、氷麗の眠りから解かれたフィファニーは王太子との再会を果たすのですが、解放された経緯に実はもう一つ事情あるのだという。

その理由とは――

そして、言葉の裏に隠された本当の真実とは――

謎が謎を呼ぶ様々な張力で張られた緩急たる伏線が、あなたを物語の迫真へといざなう。

ミステリーにほのめかされた彩りの言の葉が花笑う面白さ。
時を超えたファンタジーの醍醐味が凝縮された展開をぜひご覧ください。

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