あとがき
『オルカトレーナー小湊サツキと地方銀行員の水原ホタル』をご愛読いただきありがとうございます。
小湊サツキと水原ホタルのやり取りが気になり始めたのに、ずいぶんと短く終わったなと思った方がおられるかもしれません。その通りです。この話は、『上総介菅原孝標は源氏物語推しの娘に日記でも書かせることにした』のサイドストーリーなのなのですが、カクヨム公開に当たって、分離して別の話にしました。
水原ホタルのキャラクター設定についてなのですが、水原は、「水(さんずい)+原=源」を意味していて、実は源氏の末裔という裏設定です。源氏と言えば、貴公子に違いないと思うかもしれませんが、千年という時を超えた子孫は、普通のおっさんなのです。
水原は、最後の最後で「ぼくはね、ぼくはね、甘党だけど、『あんこ』の方が好みなんだよ。ちゃんと覚えておいてくれたまえ」と、訳の分からない切れ方をしています。これだけを見ると、彼はただのおかしな人です。これには理由があります。訳の分からない切れ方をすることで、サツキの退職届を突き返しているのです。時間があれば、もうちょっと冷静にサツキと話をするのですが、市原オーシャンランドの経営再建が軌道に乗ると、彼は銀行からの出向が解除されてしまいます。物語では、追加融資まで最終段階まで達しており、時間がなく、また、なじみが出始めた職場の出向解除の悲しさもあって、水原は妙な切れ方をしていたのでした。
オルカトレーナー小湊サツキと地方銀行員の水原ホタル 乙島 倫 @nkjmxp
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