「隻眼と見たあの空のブルー」を公開し、完結いたしました。
隻眼とは、伊達政宗のことで伊達政宗が黒川城を出立して、豊臣秀吉に降伏するところまでの下りを、空想を交えながら執筆した物語です。この物語は短編なのですが、ちゃんとしたプロットを書かないで執筆する乙島が頭の中でなんとなく描いた設定は以下の通りです。
1.大名たちに使い魔がいる
読んでみるとなんとなくわかるかもしれませんが、大名たちには使い魔がいる想定になっています。各大名と使い魔の対応は以下の通りです。大名たちは使い魔を使って、様々な調略活動を行っていたようです。
伊達政宗 → 竜 、失明した右目の奥に潜んでいる。
徳川家康 → 狸 、各国に潜入し諜報活動を行っている
???? → 鶴 、会津地方を治めていた大名の使い魔。
元の大名が滅んでしまったために拠り所がなく
家康の使い魔の子狸にいいように利用されている。
豊臣秀吉 → 猿 、残念ながら本編には出てこない
2.反物に織り込まれた模様が暗号文になっている
ふふふ、この設定なんですが、絣に詳しい方は知っていると思いますが、
日本で絣が本格的に登場したのは江戸時代後期なのですね。
なんとも、不思議ですね。
3.妖刀「燭切丸」
燭切丸は、燭台切光忠をモチーフにしたものです。
伊達家歴代当主の血をが宿っているため、使い魔に妖力に対応できます。
そんな大事な燭切丸をあっさり、片倉景綱に預けてしまうのは
政宗が景綱を信用していた証だったのでしょう。
さて、次回の公募結果は第2回新潟文学賞が4月ごろに出る予定です。
(公募に落選前提でいうと)次回作の公開は4月中旬頃になると思います。
お楽しみに。