誰にでも訪れる終末期。見送る孫の気持ちは――

体力だけでなく記憶も、老いによって少しずつ失われてゆく最後の時期。
とても切ない時間ではあるのですが、それもまた命の輝き。
真夏を舞台にした掌編に響き渡る蝉の声がそれを思い出させてくれます。

人の一生は蝉とは比べ物にならないほど長いけれど、
でもやっぱり限りのあるもの。

大切な人が老いを迎えたとき、見送る側は限りあるからこそ
一緒に過ごせる時間の尊さに気付くはずです。

こちらの掌編を読めば、普段何気なく接している家族との時間を大切に味わいたくなるはず。
そして自分自身の今日も、悔いなく生きようと決意を新たにするでしょう。

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