都々逸だけで話してみよう。そんなJKのお話。

鹿

女子高生は、都都逸用い、他愛無い話、するものさ

「都々逸ってさ、なんでこんなに、使いやすいのに、はやらない?」

「短歌であるとか、俳句であるとか、川柳とかのが、手軽だし」

「そうだけれども、そうじゃないでしょ!このリズムこそ、日本人!」

「75調では、あるんだからさ、結局詩歌は、日本風」

「むむむむむむむ、そういうふうに、言うなら友達、やめちゃうよ!」

「何でそこまで、怒るのだろう、私の何が、不満なの?」

「何その言葉、ヤンデレ彼女、みたいな感じ、するんだが」

「どちらかと言や、あなたの方が、ヤンデレ臭は、するけどね」

「そういうところ!なんか普通に、さりげなーーく、ディスるとこ!」

「あぁなるほどね、お父さんとさ、よくレスバするし、あるのかも」

「何故レスバ!?仲がいいのか、悪いのかすら、分からない!」

「仲はいいけど、思想が違う、だからよくよく、レスバする」

「ちなみに例えば、何の議題で?政治の話、とかなのか?」

「昨日は普通に、巨貧論争、胸の大きさ、大事だし」

「訳がわからん!変態なのか?お母さんの顔、見てみたい」

「母さん巨乳、だからやっぱり、お父さんのこと、ジト目した」

「あはははははは!やっぱりそういう、ところは仲良い、家族だね!」

「ありがたいけど、そう言うならば、君の家族は、どうなのさ?」

「妹ちゃんが、反抗期でさ、おとんおかんが、涙目よ」

「やっぱ小4、くらいだもんね、そういう時期にも、なるものか」

「そこが可愛い、そう思うでしょ?やっぱ姉妹は、殴り合い!」

「それは絶対、おまえさんのさ、曲がった性癖、のせいだろ」

「ガビーンそんな!だってロリにさ、殴られたいって、思わない?!」

「いや思わんわ、私ノーマル、だからロリとは、健全に」

「健全にさぁ、殴り合おうよ!ちっちゃいおててで、腹パンを!」

「何で何だよ、ドMすぎだろ、もう少しだけ、抑えろよ?」

「あい承知した!流石に変態、友達ってのは、きついしね」

「まずお前はさ、自分の容姿、考えてから、ものを言え」

「えっそれってさ、もしかしなくて、禁断の愛の、告白か!?」

「ドMレズなど、友人ではない、もはやこれにて、おさらばだ!」

「あぁんそんなぁ、私あなたと、ならば普通に、付き合える!」

「悪いけれども、私にゃ無理だ、付き合い切れる、自信がない」

「疲れた時は、私の体、全部使って、癒すから!」

「遠慮しとくよ、私にはさぁ、そんな性癖、ないからね」

「うぅー冷たい!でもそういうさ、塩対応も、いいものね」

「流石に引くぞ?お前さんはさ、もうちと心に、鍵掛けろ!」

「心に鍵って、緊縛ですか!そういうプレイは、大好きです!」

「お前まじでさ、真昼間のさ、廊下でいうこと、考えろ!」

「あぅうチョップ、これもやっぱり、愛の鞭だと、受け取るね♡」

「もう知らんわな、そいじゃさよなら、私は先に、行ってるわ」

「んもぉ待ってよ!いけずな子だなー、ツンデレさんって、やつですか?」

「……。」

「流石に泣くよ?」

「はいはい、チャイム鳴るぞ」

「やっばーい! 急がなきゃ!」

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都々逸だけで話してみよう。そんなJKのお話。 鹿 @HerrHirsch

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