柳はしなだれ、我這いつくばる
釣ール
こく遁
手にするわら人形で誰かを呪えはしない。
自分と相手の墓穴をどれだけ掘ろうと結局は自己満足でしかないのだ。恨みなんて。
夢だと分かっていたから壊れたレコードのようにいらない言葉しかしゃべれない人間を攻撃した。
それでも同じ言葉しか繰り返さなかった。
夢でよかった。
そしてあの手の連中は死んでもきっと治らない。
しなだれる柳に祈ってみた。
『思い上がってる人間にばつがくだるように』と。
それだと自分もふくまれてしまうから上手く願いを考える必要があった。
今日もこうして非生産的と言われてしまう自分にとってはだいじな感覚も世間からは否定される。
内心じゃ自分たちだけが幸せになりたいと思ってるくせに。
そして、他人に
死んでも治らないことばかり気を取られても前へ進めない。
でも視野を固定概念に縛られ、フィルターに苦しむままが嫌だと思う日がいつかくるのならもう本能は敵だ。能力は嘘。天才という言葉は否定でしかない。
黒い霧を発生させて逃げている間は這いつくばって結局逃げられない。
守れるルールはまもって次は必ず奴を這いつくばらせる。
それまでは今日も涙を流して受け入れるフリをしつつ逃げるのだから。
柳はしなだれ、我這いつくばる 釣ール @pixixy1O
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます