日常と非日常をつなぐもの

 三重県の事物を介して、興味深い非日常を演出している。
 そのコクは伊勢海老のだしのごとくかな。

 その手法から、森見登美彦さんが好きな人は楽しめる短歌のように思った。

 キャッチコピーの一首が、作者の書きたいことを誇大気味に体現しており、よい選び方である。