奇妙な冥界（？）訪問譚

企画への参加ありがとうございます。
死んだ妻を求めて夫がに下るのがイザナギやオルフェウスの冥界訪問譚ですが、この小説は、逆に亡くなった夫を求めて妻が冥界に下り、しかもその彼女も冥界から帰ってこなくなったので、あたらしい夫となる男（たち）が、さらに加えて冥界に赴くかのようですね。こうした構造から暗示されるかのような、必ずしも描かれているわけではない登場人物たちの人間関係を想像するのが楽しい物語だと思いました。オチも好きです。