運命の物語化を試みる落蹲

企画への参加ありがとうございます。
どこで読んだのか忘れてしまったのですが、結婚して子供ができるということは、自分の人生おける主人公の座を自分以外に譲ることであるそうです。この小説を読んでいて、それを思い出しました。この小説の落蹲は、聟を主人公とする物語で自分がどんな立ち位置経つべきであるのかを繰り返し考えています。どの場合にも行く先は自らの死であり、その物語はその約束された結末にいたる道筋であるかのようです。その哀れさが胸を打ちます!