愛しさと切なさ、そして心弱さこそ妖怪事象の顕現する「透き」か?

妖怪事象を研究することの本義とは、人間の心弱さ、人恋しさという名のサビシサを理解するためのものではなかろうか――。同じ人文学に身を置くものの、まったくの門外漢である小生は、本書によってそれを改めて感じさせられた。
本書は先年博士号を取得したばかりの研究者の初めての一般書である。各章ごとの妖怪の紹介は有名なものから人に話したら笑いが取れそうな変わったものまで多岐にわたり、猫を飼う小生は「琥珀糖」で膝を打った次第である。また最新研究はもちろんその歴史にも目配せがある。時々挟まれるコラムも機知に富んで読みごたえがあり、読者はきっとそこここで頷き、時にくすっと笑うものと思われる。
本書の著者の周囲について、仄聞するところによると何やら妖怪の仕業らしき謎があるようだが、それはともかく酷暑久しいこの頃、こうした書物が書店に並ぶのは在野の妖怪愛好者として嬉しい限りである。
一般読者や妖怪事象研究初学者には勿論、夏休みに少し変わった本を読みたい向きにも断然おすすめの良書である。
                    (文学研究者:イソノカラアゲ)
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と、ペダンティックでとても面白かったので、
似非「本の紹介欄」ぽく、書いてみました。ごめんなさい、もっとうまくやりたかったです。。。


あと「サビシサ」がふわっと乾いた感じのしたところもよかったです、妖怪を事象とするにあたり
こういうのめちゃくちゃすき~本当にめちゃくちゃすき!!!でした☆