主人公である「俺」は実家を出て一人暮らしを始めた青年です。ある日、妹から電話で自分がかつて大ファンだったアーティストが近隣の喫茶店で店員として働いているのを見たと聞かされます。彼は思わず一目、見にいこうと店を訪れるのですが……。親しみやすい一人称の文体で、零落した憧れの存在にかつて与えられた感動や理想が、現実と向き合ったときにどのような価値があるものなのかを描いています。変わりゆく人生の一幕を描いた余韻の残る短編です。
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