宮廷でも武侠でもない!市井の人や神を描く地に足の着いた中華ファンタジー

天界から中華大陸へ落ちた白い髪の美しい少女がいる。そんな噂に魅了された任侠集団の宗主である荘興は、少女を長年探しつづけました。そして、念願かなって噂の少女である白麗に会うことに成功。
荘興は白麗の衣食住の面倒を見ることになるのですが……

日本で中華ファンタジーといえば、宮廷もの(たまに武侠)を思い浮かべる人が多いかと思います。
なのですが、なんと本作に登場するのは中華風の世界で暮らす一般の人々!
めちゃくちゃレアな設定なんです。
中国の古い時代、一般の人がどんな暮らしをしてたかとか想像できなくないですか?
本作には、こういう日本の中華ファンタジーではあまり見かけないシチュエーションが満載。いつもと一味違う中華ファンタジーが読みたいあなたにおススメです♪


ちなみに本作の内容を、日本でも人気のジャンルをもちいて表現すると――

江戸の下町を舞台にした人情に厚い人々を描く時代小説があったとしたら、舞台を中国風の街や人に変更してファンタジックな要素を盛り込んだ物語。

上記のような読書体験になるはずです☆
(以前に作者さまがおっしゃっていたことを自分なりに解釈したつもり。ちがってたらごめんなさい)

人々の感情がリアルに描かれていて、義理人情もある。時代小説好きさんも楽しく読める作品だと思います♪

その他のおすすめレビュー

babibuさんの他のおすすめレビュー2,415