濡れ地蔵秋雨侘びし古都の隅

地蔵じぞう秋雨あきさめびし古都ことすみ


普通ふつうの「まち」としてしまってもいいんですけど。

せっかく古都こと京都きょうとんでいるなら。

情緒じょうちょします、その方が。


町角まちかどのお地蔵じぞうさんにおもいをせる。

何かしらの感情かんじょうさぶられます。


秋雨あきさめに感じるさびしさも。

夏と冬のはざまにも。

すべてを受け止めておられるようで。

通り過ぎる人々。

気にかける人、誰もいなくても。

いつもいつでも、ずっとそこにつくくしていらっしゃる。

古都ならでは。昔のむかしから。


それが何とも「わびし」。

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第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト俳句の部【一句部門:春、夏、秋】 @t-Arigatou

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