古都にお住いの作者様。古都の情景を中心に詠まれた、素晴らしい句の数々・・この句集で、あなたも古都を旅してみませんか。
それぞれ味わいのある句ですが、個人的に一番好きなのは最後の「濡れ地蔵」の句です。雨の日も風の日もただじっと同じ場所にあって、静かに古都を見守っている。特撮ヒーローのような派手な活躍はしないけれど、たしかに人々の心を支えている存在。そこにあるのが当たり前でも、感謝を忘れてはいけないのだなと改めて感じます。是非みなさまにも目を通していただきたい句です。
素晴らしい句の数々ですが、わたしが一番好きな句は、1番最後の句です。秋の京都といえば、みんなは紅葉を眺めるため上をみてますが、下には、古都にひっそり佇むお地蔵様がみんなを見守っている風景が脳内にイメージできました。