伝統工芸の粋を集めたアンドロイドのAIがポンコツな件。

第1回 戦略会議 「うお政」

第1回　戦略会議

会場　うお政　だるま横丁店

出席者　室長　わたし(書記)

会費　5,000円

●20時「先進工芸室」より直行会議開始。尚、重要機密保持の為会場は店内最奥お座敷タイプを指定。会議を円滑に進め、またチーム結束力向上を目的にアルコール類とお刺し身盛り合わせを選択。以下は会議発言を録音より書き起こしたものである。

わたし「お疲れ様でーす」

室長「お疲れ様」

わたし「あれ、室長飲まないんですかー？」

室長「んー、というか飲めない」

わたし「そんなこと言って潰れたわたしをお持ち帰りする戦略ですね？」

室長「お、おい、コレ録音してるんだろう！？」

わたし「そんなの適当にでっち上げて書いときますよー」

室長「適当って。仮にも公務員だぞ」

わたし「えー室長、真面目かよー」

室長「口の聞き方な。もう酔ってるのか？」

わたし「残念！ こう見えて結構お酒強いんですよー」

室長「残念て」

わたし「まあ酔ったフリしてお持ち帰られてもいいですけど♪」

室長「こっちが悪酔いしそうだな。烏龍茶だけど」

わたし「あ、でもわたし彼氏いますので」

室長「そ、そうか」

わたし「あー室長がっかり顔。ふふっ嘘でっすよー」

室長「なっ！？ じょ、上司を誂うんじゃないよ」

わたし「室長可愛い〜♪ ねえねえ、お隣行っちゃってもいいですか？」

室長「ば、ばか、空いてるんだからわざわざ、あ！！」

●レコーダーに室長がお茶をこぼす緊急事態、及び書記の記憶不明瞭により記録は以上である。