裏切
とうとう琳加にあのことを伝える日が来た。琳加は何を言われるか知らない。一方的にこっちが緊張する。
遠くから琳加が来た。ちなみにここは街に1つの喫茶店だ。島民たちの憩いの場としても活用されているので、おばあちゃんたちが結構いる。
「あっ、琳加。」
先に声を掛ける。こっから負けてはいけないと思った。
「どうした、こんなところに呼び出して。」
と笑いながらいう琳加に少し苛立ちを感じながら、早速切り出す。
「琳加って、倫也くんのこと、」
「好きじゃないよ。」
「えっ、」
---------------なんで?
琳加は知っていたか?この話を。
「沙希と二人きりなんて、そうだと思った。そうでしょ。」
「う、ん。」
詰まりながら混乱させながら言う。
「この噂流されて困ってるんだ。ほら、私たちの学年なんて18人しかいないでしょ。」
「じゃあ、どういうこと?」
「それは、うちのお父さんが、」
離島のつかいかた 椎乃 柔 @siinoyawara
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