錬金術と火を噴くトカゲ好きな方へ
- ★★★ Excellent!!!
主人公のルオは、ある日赤いトカゲに遭遇、よく意味が分からず傷口から血をなめられ、思いもかけずトカゲと契約する形となるが、そのトカゲは火を司る精霊サラマンダーだった。血をなめられると同時に魔力も持っていかれ、気を失い、それがきっかけで前世の一部を思い出す。ガラスに夢中になり、ガラス工房に就職するはずだったのだ・・・。転生先の両親はルベール男爵領の領主、隣国と接する、王国の西端の辺境の小さな領だが、特にこれといった売りもないような所、魔物が跋扈する世界。跡取りのルオはある日ガラスを見つけ夢中になる。自分でガラスを作成したいが、まだ状況が無理な中、河原にてとある旅人と遭遇、そこから運命が回り始める・・。その旅人は、錬金術師。どうもこの錬金術師は王都でも有名?なのか?領主の家に居候となり、ルオの家庭教師兼師匠となる。ルオの曖昧な前世の記憶知識が、時に周囲を翻弄させ、何もなかった土地がみるみる開発され、人もにぎわうようになったが・・・。
よくあるパターンではありますが、それは異世界ものならお約束です。少年ルオのガラスへの思いが弾けます。自分も作ってみたい!!と。富が訪れるととともに、厄介事もやってくる。そんな状況を師匠や領主の父がが中心となり、解決していく様も見ものです。今後、ルオ君の活躍(悪気なしに、師匠や両親を翻弄する、チートに拍車をかけていく)や、王都から来た師匠の事も気になります。今後の展開を楽しみにしております。