第2話

   1


種一(たねいち)の父親、母親、弟のそうさが帰って来なくなり

 五日。

 ピンポンとインターホンがなった。

 出たのは妹美佐里だった。

 扉を開けるとコート姿の男と同じくコート姿の男がいた。

 [ 私達は警察の者です ]

 急に警察の人が来て美佐里は驚いた。

 コート姿の三十後半の警察官が

 手帳を見せた。

 [ オニィ、ちょっと来て ]

 美佐里が種一を呼んだ

 [ どうした? ]

 種一が玄関に来て

 [ お兄さんでしょうか?私達は

 警察の者です。 ]

 また三十代後半の警察官が手帳を見せた。

 [ 警察の方がどうしました? ]

 玉一が驚いて聞いた

 [ 落ちついて聞いて下さいね

  実はあなた方のご両親と弟さんらしき人の遺体を発見しました。父親さんの免許証からここの住所に来ました。 ]

 警察官は平然と言っていた

 [ つまり、亡くなった…とゆう事ですか? ]

 種一は体が震えていた。

 美佐里はその場に泣き崩れた

 [ 警察は事件と事故の両方で調べています ]

 もう一人の警察官は二十代後半の警察官で女である

 [ 警察署の霊安室に遺体を安置しています ]

 二十代後半の女警察官が行った

 

 次の日に

  種一と美佐里は警察署に

  行き遺体と対面した。

  間違いであって欲しい

  と思う気持ちが種一を

  おおっていた。

  が…

  三人の遺体は

  父親と母親と弟であった。

 [ 誰が… こんな事… ]

  種一は涙と同時に

  怒りがこみ上げた

 [ 誰が… やったんですか? ]

 種一は涙がこぼれ落ちた

 美佐里は泣きじゃくるだけだった。

 種一は美佐里を抱いて

 二人は泣いていた。


 後日、お通夜とお葬式が

 とり行われた。

 

 種一は三人の位牌に

 … お父さん、お母さん、そうさ この仇はとるからな

 美佐里は俺が守ってやる

 だから安心してくれ…

 そう心の中で呟いた


 種一は怒りしかなかった。

 必ず三人を亡き者にした

 犯人を…

 

 高校卒業後、

 種一は警察学校に入る事を決めた。

 試験に合格して

 入学した。

 そう、三人を亡き者にした

 憎き犯罪者を捕まえ

 復讐する為に…


   第三話へ 

    

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許さない過去 iwaaki @iwaaki0522

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