*** あと(あ)がき ***

 応援して下さった皆様へ


 たくさんのハート、星、フォローなど、応援ありがとうございます。

 とても嬉しく思っています。


 ある日、突然、言葉の神様が降ってきました。

「言葉なんて無くたって、一瞬で意思が通じるじゃない」

 こんなふうに、ひとつのセリフを誰かが言っているところから、物語が動き出すことが多いです。

 

 文字や言葉、物語の無い世界とはどんなだろう? 効率化を求めるあまり、食事の時間まで無くす社会とは。

 そんなことを考えてみました。


 今まで書いてきたエッセイ「理想の食卓」や「カクヨム初めてみました」の中で触れた「食事の大切さ」と「言葉の力」とは、全く逆のお話です。

 けれども方向は違っても、言いたいことは、結局、同じだったのではないか、とそんな気がしています。


 世の中には、実際に、物語を必要としていない人がいるのです。

 そのことの是非をここで問いたいわけではありません。

 ただ、私は物語の力を信じていたいなぁ……。この先もずっと。

 「想像力」「言葉の力」を信じる人達のうちのひとりでありたいです。


 コトノハ教授は期待されない研究を続け、チェルシーは眠ったまま。そしてモンジ君は、社会の大きな流れに身を任せて押し流されていくのではなく、立ち止まろうとすることを選びました。

 そのままこの世界は続きます。


 明るいハッピーエンドのお話を書きたい!と思いつつ、今回も異なるテイストの結末となりました。

 どういう物語であっても書き続けることに意味があるのかな、とそう思っております。


 チェルシーがいつか目覚める世界の来ることを願いつつ……。


 最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 また別の物語で皆様とお会いできますように。



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コトノハ教授の研究録 春渡夏歩(はるとなほ) @harutonaho

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