第8話 夜空に浮かぶ月

奏と別れてからひたすら階段を

登っていると後ろから何かの足音が

聞こえてきた。

「君さっきのうさぎだよね。」

振り返るとさっきのうさぎが後ろで

立っていた。

真緒は,うさぎと目があってそう言うと

うさぎは,どこかに案内するように

前に進み始めた。

真緒も,うさぎを追いかける形で

進んでいくと階段の終わりのすぐ目の前に

クリーム色のドアを見つけた。

恐る恐るドアノブに手をかけて開けると

夜空に浮かぶ大きい三日月がある

場所に出ていた。

真緒は,その光景をしばらく見てると

「いつの間に変わってる」

手に持っていたカケラがいつの間にか

水晶玉みたいなストラップに変わっていた

「真緒だよね。」

しばらく月を見ていると後ろから

聞き覚えのある声がした。

「久しぶりだね,智夏ちゃん」

振り返ると真緒は,智夏に笑顔で

そう言った。

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夜空に浮かぶ月「過去編」 ツキミ @TULIP1516

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