第12話 オーク討伐

 輸送隊を引き連れてオークの集落に着いた。

 輸送隊はオークの死骸を運ぶのだ。

 オーク肉は大変な美味だからな。

 高級ステーキの代名詞だ。

 無駄にはできない。


 神剣エクスザウスを引き抜くと刃が青白い光を発した。


 行くぞ。


『神剣を与えたのだから、オーク如きに遅れを取ってもらっては困る』

『いやボスオークは強いぞ』

『英雄ならこのぐらい容易いでしょう』

『無限ポーションもあるからな』


 まずは、見張りのオークを斬り捨てる。

 凄い切れ味だ。

 豆腐を切ったように手ごたえがほとんどない。


『驚いたか。だが神剣の真価はこれだけじゃないぞ』

『あのレベルなら普通の剣でも問題ないよな』

『英雄に相応しい剣ですわ』

『これぐらいは余裕だろう』


 集落に入り、文字通り無双した。

 武器を持っているオークもいたが、武器ごと斬り捨てた。


「痛っ」


 胴体に矢が生えている。

 やりやがったな。


『油断だな』

『ありがちだ』

『英雄は案外あっけなく死ぬものですわ』

『もう少し楽しませてくれよ』


 矢を抜いて無限ポーションを飲む。

 傷は瞬く間に治った。

 弓を持ったオークに迫る。

 矢を打たれたが、神剣で斬り捨てた。


 分かっていれば食らわない。


 遠距離攻撃が欲しいな。


『伸びろと念じろ』

『そんな仕掛けが』

『神剣がただの切れ味の良い剣なんてありえませんわ』

『そうだな。だが何事にも代償は付き物だ』


 神剣の光が延びて5メートルほどの光の剣になった。

 それで薙ぎ払うと、オークの家が両断された。


「ステータスオープン」


――――――――――――――――――――――――

名前:ヒデオ

ジョブ:凡人

レベル:25

魔力:589/2628

スキル:

 チャレンジスピリット

装備:

 神剣エクスザウス

 無限ポーション

――――――――――――――――――――――――


 やばい、魔力が残り少ない。

 一旦出直すべきか。


『無限ポーションがただのポーションのわけないだろ。マナポーションと念じるのだ』

『そんな仕掛けもあるのか』

『無敵ですね』

『こんな所で死んでもらっては困る』


 ポーション瓶を手に取ってマナポーションと念じる。

 そして飲んだ。

 魔力が1000回復した。

 無限ポーションもさすが神器。

 もう金には困らなさそう。


『無限ポーションはお前しか使えない』

『お約束だな』

『恩恵は苦労した者のみ。鉄則ですわ』

『誰も彼もに神の奇跡は与えられない』


 俺専用か。

 ステータスに装備って出てるものな。

 採取ナイフを手に取ってもステータスには表示されない。

 特別な品ってわけだ。


 神剣の光を延ばして斬りまくりさらに無双した。

 ひと際大きな家がある。

 あれがボスオークの家だな。

 俺は延ばした光で家を斬った。

 途中で光は砕かれた。

 くっ、さすがボスオーク。

 落ちた家の屋根が吹っ飛んだ。

 そしてボスオークが登場した。

 ボスオークは斧を持っており、その斧からは赤い光が発せられていた。


『オーラブレードだな』

『魔力で刃を覆っている』

『盛り上がってまいりましたわ』

『面白くなってきた』


 くそっ、出直すか。

 いいやここで仕留めないとオークが村を襲うかも。

 思い出せ俺は英雄だ。

 まだ怪我もしてないうちから弱気になってどうする。


『おいおい、神剣がオーラブレード如きに負けないだろ。俺が作ったんだからな』

『神剣ならそうだが、使い手次第だな』

『こんなの試練のうちにも入りませんわ』

『そうだな、死んでは困る。気合いだ』


 気合か。

 マナポーションをがぶ飲みして全回復する。

 そして、全ての魔力を神剣に込めた。

 眩いばかりの光が発せられる。


「ぷぎっ」


 ボスオークが恐れて声を出して後退る。


「せいっ」


 ボスオークは両断された。


『よくやった』

『まあまあだな。レベルをもっと上げないと真価は発揮されない』

『及第点ですわね』

『ちょっと良い武器を与え過ぎたか。鍛冶神が頑張り過ぎたな』


 鍛冶神が作ったのだな。


『手を抜いて作れというのか』

『面白くするんだったらそれもありだな』

『英雄に相応しい一振りという物がありますわ』

『まあ良いか。チャレンジには神器は禁止だから』


 残党を片付けると輸送隊がオークの死骸を運びだす。

 そして死骸は近くの村に運ばれた。


 連絡が行っていたのか。

 売られるはずだった村娘が首輪を外した姿で出迎えてくれた。


「早かったな」

「ボスオーク、討伐成功の報が入ってすぐに村へ馬車を走らせました。あなたは英雄です。その英雄譚を村で語り継いでいきます。お名前を教えて下さい」

「ヒデオだ」

「ヒデオ様、忘れません」


 村娘はオークの肉の加工するために、他の村人の輪に加わった。

 キスぐらいあるかと思ってた。

 まあいいか笑顔を見れたのだからな。


 みんな笑顔だ。

 俺も今回は神剣と無限ポーションを得た。

 戦いはかなり楽になると思われる。

 だがチャレンジは厳しいだろう。

 まだ迷うことはあるかも知れないが、今回は諦めない心を教わった気がする。

――――――――――――――――――――――――

 ここで終りです。

 すいません、打ち切りエンドになります。

 こういう題材は読者にとって、面白くないというのがよくわかりました。

 私の表現不足というのはあるんでしょうけど、現時点では無理みたいです。

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