探偵・王隠堂薔薇子という一番の謎が知りたくなる

ふたつめの事件解決(おそらく二章)まで拝読しました。
面白い作品をありがとうございます。

この作品は、とにかく探偵の薔薇子さんがとても素敵です。

まず、薔薇子さんが事件を解決するまでの過程が面白いです。
彼女は真実を追求するとき執着とも呼ぶくらいの突き詰めますし、無駄がありません。

一方で、ときおり冷めた視点を話す瞬間があります。赤い薔薇のごとく、情熱と刺を抱えているキャラクターなのかなと感じました。

彼女自ら言っているように、ミステリアスな女性であり、薔薇子さんがこの作品の一番の謎になっていると思います。
主人公・高松くんの視点で物語が進むことで、そんな彼女の真実を少しずつ暴いていくかのような面白さがあります。

そして、この探偵・薔薇子さんと助手・高松くんのコンビが面白いです。
掛け合いが面白いだけでなく、ふたりの距離感が徐々に縮まっていく感じが素敵です。

二章までは、ふたりがコンビになったばかりであること、さらにふたりの関係性が何らかの伏線となっているようで、この先を読んでいくのがもっと楽しみになりました。

改めて、面白い作品を書いてくださりありがとうございます。
応援しています。

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