間章5話まで拝読しました。
最初は「パンツァー? なんのこっちゃ」と思いながら読んだのですが、まあ面白い、面白い。続きが気になってたまりません。
なんと言っても、えいとらさんの言語センスが凄いです。よくこんな単語や言い回しが思いつくなあと感心しきりでした。物語が進むにつれて感情移入度も増し、魅力的な女性キャラたちに愛情(それも時として重い)を向けられるナユタにだんだん嫉妬の感情が芽生えてきます。
世界観は百歩譲ってもカオスなのですが、全編通して頭に浮かんだ疑問符をねじ伏せる勢いがあります。気づけば私の脳内はパンツの文字で埋め尽くされておりました。あとタイツのデニール数をやたら気にするようになりました。純粋だった頃の私を返して。
1章からフルスロットルで楽しいのですが、特に4章。4章を読んでください。
相変わらず画面にパンツの文字は踊っていますが、ついに腹を括ったナユタの熱い想いにグッとくること間違い無いです。
ぜひ、最新話まで読んであなたもパンツァーを発動させてください。
続きも楽しみにしています!
※私の最推しはシノブちゃんです。ほんと可愛い。
本作のあらすじはご覧になられましたでしょうか。
『和風サイバーパンク+アイドル+異能バトル+パンツ』……ごく一部を除いて個々のジャンルはよく目にするものかと思いますが、それらをすべて掛け合わせるたらどうなるのか。簡単に言うと知らない、見たことが無いような作品が出来上がるとこのレビューの筆者は思います。当然と言えば当然ですね。
では、知らない作品は面白くないでしょうか?
私は本作を見て、それは違うと思い至りました。
和風サイバーパンクな世界観をベースに繰り広げられるバトルあり、アイドルあり、ラブコメに時折混じるフェチズム全開の一幕など、もはや何でもありの領域に片足突っ込んだ作風が本作最大の魅力です。シリアスかつバイオレンスに繰り広げられるバトルの最中にパンツが見え、危機を脱するかと思えば急転直下の展開を迎え、やはりパンツに終始する。ギリギリの戦闘描写とちょっとおバカな駆け引きが絶妙で、ユニークな筆致がそれをより引き立てています。
パンツといえば主人公・ナユタが持つ能力も「パンツを覗くと時が止まる」というぶっ飛んだもので、しかし読み進めるごとに本作の主人公は彼以外にあり得ないと私は思いました。
冒頭にも書きましたが、本作は『和風サイバーパンク+アイドル+異能バトル+パンツ』というカオスな世界観の上に成り立っています。平々凡々な人物では主人公が務まらないどころか、パンツを見て鼻血を出し、気絶するのが関の山でしょう。やはり時を止められるくらいの男でなくては、主人公と言う名のプロデューサーは務まりません。
本作には他に魅力的……という言葉がいささか生ぬるく感じるほど、感性や趣味嗜好が尖った女性キャラクター達、もといアイドルが登場します。
彼女たちがナユタと織り成す人間模様は生々しく、時にセンシティブでありつつもどこか安心感があります。ナユタの性癖がパンツ第一の人間だからこそ起こりうる安心感でしょう。彼女たちの魅力も書きたいのですが、こればかりはこのレビューをご覧頂いている方自身の目で確かめてほしいと願わんばかりです。万錠ウメコと黄泉川タマキが好きです。
長々と書いて参りましたが、結局はこのレビュー紹介文の一文には敵いません。
打ち上げられたロケットのように、天を衝かんばかりの勢いで突き進む本作の魅力が一人でも多くの方に伝わっていたら幸いです。
フェチズムと性癖の暴力をとくとご覧あれ。