第14話  現代人よ、大志を抱け 〜面白くなきもなく世を面白く〜

唐突ですが、今回がファイナルエピソードとなります。


色々と書けるようなことは沢山あるのですが、そもそもこのエッセイは海藻が好き勝手に世の中のことをテーマに思うように書いたエッセイです。


何かそこまでの大義があるわけじゃありません。端的に言えば、自己満足(近況ノートに書けよw)です。


ただ、「大義」ではなく「小義」という言い方ができるとすれば、人生でしょぼくれた人に…何か不安を抱えて生きる人に…言いたいことも言えないこんな世の中じゃ(以下略)…、これ読んで元気出せよ、というような内容だったらいいなと思っています。


あとは単純に読んで楽しんでいただけたらなにより、的な感じです。


まま、端的に言って、願わくば、ですが、何百人にサラッと触れるよりも、一人にでも深く刺されば海藻はその方が嬉しいかもしれないですw


大衆受けするものを真似て、一定数の人に受け入れられるようにすることはできるでしょうが、刺さらない人には刺さらないけど、刺さった時は深いよっていうのにロマンを感じますw


自身の俯瞰的感覚を言語化するのが上手だとは思っていないですが、とりあえず今できる範囲でやってみました。


しかもタイトルは「現代人よ、大志を抱け」、なのであまり大きく外れていかないように気をつけなきゃな〜っていう感じなわけでして、あれこれ余計な事はもう書かずに、この辺で終わらせようと考えました。


✨✨✨✨


こうやって好き勝手に書いて繋いでいったこのエッセイ、最後まで通してみて、マクロな視点とミクロな視点、両方がごちゃ混ぜになった少々まとまりのない話になってしまった部分もあると猛省しています。


まま、そんなことを言っても、正直なところ、自分で書いていて自分を鼓舞することができたので、これは自分にとっては良いことでした。


大抵の場合は適当な事を言いまくって後で後悔することが…笑


そして、読者の方々にも感謝です。こんなことは、誰かが読んでくれないと続きません。読んでもらうことが最高のモチベーションです。感謝感激です。


✨✨✨✨


さて、そもそもなぜ、「大志を抱け」だったのか…

もちろん、日本経済の話から入り、大局的な見地から語っているということもあります。

しかし、それだけじゃありません。

今回は、完全に精神について語りますw


普通が一番、下手な欲を出さずに小さな幸せをうんちゃらを大事に…


分かります。

このような考えは、幸福を得る上では大切な概念であることも認めます。


ただ、「普通」と思える事を達成できている人が少数派になってしまっているのが日本の現代社会の現実ではないでしょうか。理由は過去のエピソードでも分かる通り、数字が物語っています。


家がある、車がある、子供がいる、お父さんがサラリーマンでお母さんは専業主婦、でもって犬がいる、たまの家族で海外旅行、とか…少し前はこんなんが普通だったのに、いざ自分が社会人になると…


「ここまで必死にやって、普通も手に入らないのかよ!」と社会人になって思った人も沢山いるのでは無いでしょうか。


多くの若者は希望を持てず、中年はがんじがらめで過労死しそうで、年寄りは孤独で常にイライラしている…いつの間にこんな事が日本の日常になってしまったのでしょうか。


日本はまだ世界的に見れば全然裕福なのに、なぜ他国のもっと貧乏な国の人たちの方が幸せそうに映るのか…海藻は海外で生活しながらそう思うことがしばしば…


…果たして日本が、あるいは人類が、目指した場所は、正しかったと言えるでしょうか。


✨✨✨✨


個人の人生で言えば、悲劇の連続の末に普通を手に入れる…これは人生のストーリーとしてはまずまず悪くはないと思います。

いわゆるハッピーエンディング、末長く幸せにうんちゃらかんちゃら…


でも、悲劇だけはあって普通さえ手に入らないヴィジョンに憔悴しきっている方々に、ハッピーエンディングは訪れるでしょうか。


それは、悲劇を避けようと行なってきた行為自体が人生の悲劇になってしまうという皮肉…


安定、安心、安全、などを念頭に流されるように生きてきた先に、落とし穴にハマってしまった、というような、そんな感覚でしょうか。


波風を立てないように生きているだけなのに、ありとあらゆる損な役回りを押し付けられていく…


身の丈相応に生きていこうとしているだけなのに、やる気がないと切り捨てられる…


良い人で通っているのに、みんなにどうでも良いやつと扱われてしまう…


コツコツと真面目に貯蓄するような人間が、つまらないと誰からも相手にされない…


結果、リストラにあったり、昇格できなかったり、鬱になったり、ギャンブルにハマったり、ホストや水商売や風俗に貢いですっからかんに…


挙句には薄暗い部屋に篭って思想に浸って世は無情だの白昼夢のようだだの、ナルシストな幻想を抱くような奴もいたりして…まま、そういう奴は「目を覚ませ!」とハリセンで頭を叩いてやった方がいいですね 笑


作家なんかは俗的な人が多いとは思いますが、俗的だから良い作家になれるということはまずないだろうと考えます。世界観を構築できることが大事なのかなっと。

まあ、俗的な人間なら物珍しいものが書けるかもしれないという期待はありますがw


✨✨✨✨


まま、作家やクリエイターたちの世界観の話などをするとまた長くなるので話を戻します。


海藻は、輝く人を見るのが好きです。

本能的にそのような人物に人は惹かれるようにできているのでしょう。


そういう人は、必ずしもリッチであるとか成功しているとかではありません。


エネルギーがあって、何かを掴もうと一心に突き進んでいるような人たちです。


大きく出たい、世界に打って出たい、誰も観なかったような景色を見てみたい…


希望に満ちた野望たちに、心が躍ります。


もちろん、貪欲なことと強欲なことは身を滅ぼすこともあり、このような野望を抱く人間がみんな良い人とは限りませんし、企業経営者などの中にはサイコパス、いわゆるクズみたいな連中も確かにいます。

海藻のクズセンサーに反応したら、どんなにおこぼれを貰えそうな連中でも一切連絡を取らなくします 笑


ですが、大抵の日本人の場合、自分を必要以上に小さく見せて生きてはいないでしょうか。


調子に乗っていると思われたくない…

〇〇と同じだって括られたくない…

失敗したらどうしよう…

恥をかいたらどうしよう…


何か行動を起こせば、リスクが伴います。

物理的なリスクかもしれないし、精神的なリスクかもしれません。


カクヨムなんかは、一つのリスクかもしれません。

プロでもないアマチュアが、自分が作り上げた作品を大衆の目に晒すわけですから。


友達はともかく、知り合いに読まれたり、赤の他人に読まれたり、なんてうちに、批判してくる人もいるでしょうし、面白くないよという人だって出てくるでしょう。


それはコメントかもしれないし、たまたま聞こえた陰口かもしれないし、真剣に読んでくれた人の正直な評価かもしれません。


正直、満を持して、苦労して作品を作り上げた作家たちからすれば、そのような声はとてもショックなものとなるでしょう。これは実際に長い時間を割いて作り込んだ人でないと分からない気持ちかもしれないですね。

海藻も例外ではありません。作品をあれこれ非難されたら、悲しい気持ちになるでしょう。


誤字脱字ぐらいならばすぐに修正できますが、ストーリー内で生じる矛盾点や非現実的な展開だとか、魅力的なキャラクター構築の失敗だとか、そういったことは修正するのが難しいどころか、場合によっては人生の経験の浅さから生じていたりして、よほど色々な人生経験を積んでから戻ってこないと根本から深みを生み出せなかったりするので、そんなん無理やってなって、書くことそのものの動機がごそっと奪われかねません。


✨✨✨✨


このように、小さなリスクを背負いながら日々みなさんは生きているのだと思いますが、難しいながらも、海藻はこのように考えようとします。


響かない人には響かなくていいじゃあないか。

でもって響く人がいたら、それは素晴らしいことじゃあないか。


ということです。


批判されたりすれば気分は悪いけど、その批判が全てではないはずです。

自分に向けられたネガティブなことを受け取ることができれば受け取ればいいし、納得できなければ無理に合わせる必要もないと思います。


失敗すれば反省し、迷惑を掛ければ謝ればいい。責任を取らなくてはいけないのならば、責任を取れば良いと思います。


ただ、人生でどんな失敗をしてしまったとしても、後悔するようなことをしてしまったとしても、だからといって縮こまってしまったら、それ以上のことはもうなくなってしまいます。


それこそ、周りで支えてくれる人がいるならば、その人達のために頑張ろうという気持ちが大事なのかなと思います。


海藻自身も、そもそも大した男ではありません。

せこいことも卑怯なことも人を傷つけたこともあります。

幸いだったのは、これらは大体全部ガキの頃の話だということです。


後はいじめなどには一切加担しなかったことも本当によかったです。

もし自分が誰かをいじめていたら、大人になってから、本人やご家族に対して土下座して謝罪する日々を送っていたかもしれません。


ただ、自分は根本が小物だって分かっているから、もっとマシな奴になろうって努力し続けられました。

そして、自分がどうせ小物なんだからって縮こまったら、自分の全てを知っている妻を悲しませます。逆に、栄光を掴めば喜んでくれます。

それだけじゃない、家族や友人たちも、自分が成功して、輝いたら喜んでくれます。

だから、縮こまっている場合ではありません。

自分を小物と笑うやつに、構っている暇などないのです。


結局は、挑戦した分だけ、人は一歩進んでいるのだと思います。


ただ斜に構え、石のように固まっているだけの人間に興味を持てというのならそれは仏陀の如くの悟りを開いた時でしかありません。



夏草や兵どもが夢の跡…(By 松尾芭蕉)



天下を競い合い多くの血が流れた跡地も、草木が生え何もなかったかのようになってしまった…そのような無常さを表現した詩だと言います。


まあ、一説ではこれはただの松尾芭蕉のセリフだと書いてありました。


ただ、同時に、人類を彩る歴史の一部が集約された詩でもあり、この侘び寂び感がなんともいいじゃあないですか。


大志の跡も、人類の文明も、最後には草木しか残らない…いや、それさえも残らずに宇宙の塵と化して終わるのかもしれません。


いずれは塵になるならば、生きているうちは好きなように生きればいいのでは、とも考えます。


そして、どうせ出るなら、大きく出たら面白いじゃないですか。

絶対に、後悔しないと思います。



だからこそ………



現代人よ、大志を抱け!



おそまつ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

現代人よ、大志を抱け! 海藻ネオ @NoriWakame

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ