再会した二人が紡ぐ、一夏の淡い思い出。

読ませて頂きました。

夏も終わりに近づく頃、主人公の前に現れた、亡くなってしまった筈の、主人公が想い続けていた少女。

かつて二人で過ごした思い出の場所を、帰ってきた少女と共に巡り、思い出を追体験して、また新たな思い出を紡いでいく。

その時間が、陽炎のように淡く儚い空気感で描かれていて、引き込まれました。

再会した二人が紡ぐ、一夏の淡い思い出。

その思い出達が、亡くなった少女から託された、彼女の瞳の色を彷彿とさせる、ブレスレットの宝石によって、物語の終盤で、主人公の中に、鮮やかに蘇る展開が胸に残りました。

素敵な作品をありがとうございます。