とにかく、読後の余韻がもの凄い。言葉だけでは伝わり難い、人間の心理の複雑さの表現、上手すぎでは!? 目線が違うのに、夫を哀れに思ってしまいました。そう感じる様に描かれているのでは?と、考えてしまう程に。ただ、見る人によっては真逆の感想を抱くだろう事も想像できます。内容が内容なので、切なさと言うか、モヤモヤが残りますが、それも含めて作品なのでしょうね。脱帽です!良い作品を、ありがとうございました。
私の夫はスパダリだけど、どこか物足りない。満足はしているのだけれど、どこか少し心の隙間があって……そんな風穴が邪念を呼び起こす、もう二度と引き返せない展開から目が離せません。夫ではない恋人の彼。土砂降りの雨に招かれた背徳……その先に待つ結末に衝撃を受けます。雨の夜に定められた、贖罪としての接吻。その狂気の縁をなぞるように、影を落とす幸せの仮面を被りながらお楽しみください。
独特の世界観の中に、グロテスクなものを感じつつ、何故か不快さが感じられないのです。 内容は不幸なのに、どうしてか納得してしまい、話の流れに逆らえないと感じてしまいます。 全体を通じて、ようやくこの不思議な表現は完成するんだと感じます。 内容と文字数が絶妙だと感じます、読んでみてください、きっとそう感じます!