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概要
私の願いは全てあの子のためだ。
雨だ。待ちに待ったはずなのに・・・どうして涙が出るのか。空が藍に染まっている。赤い鳥居を抜けて階段を上がってくるあの子が来る。時刻はいつもどおり。待っているだけでいいはずなのに心が落ち着かない。神ともあろうものが・・・。もうじき私は罰を受けるだろう。長い年月、美しい文字で彩られた文を貰った。読めはしないのに私は何度もそれを見返している。楽しくて楽しくて、楽しくて・・・楽しくて。神を愛するのか?あの子にそんなふうに聞いたことがある。くだらない問いかけだと私は思ったのに、何故かあの子は顔を曇らせた。
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