空に浮かぶ白球

@ask58

プロローグ

降りしきる雨の中、一人の男が泣いていた_______


「どうしてドルフィンの投手陣は弱いんだよぉ…」

この発言からわかるように彼はメーエキドルフィンズの関係者…ではなく、単なる熱烈なファンであった。


彼は大地優(だいちすぐる)、冴えないアラサーの男である。

小さな頃から名古屋で育ってきた彼にとって、ドルフィンズを応援することは当たり前であり、日常の一部であった。しかしここ数年、ドルフィンズは長きにわたる低迷を続けており、直近は依怙贔屓のすごい采配(一部ではゲームやってるんと違うぞ言われてるが)で、見事最下位に常駐してしまってた。

特にひどいのが投手陣で、先発が軒並み大崩し、それにともなって、中継ぎの酷使&炎上の悪循環に陥っていた。


(…俺が投げた方が抑えられるやい)

等とめんどくさいファンのテンプレみたいなことを考えながら、帰りの電車に乗り込む。

試合が終わってしばらく泣いていたこともあり、比較的人は少ない。

とはいえ、まだまだ多くの観戦ファンが残っていたこともあり、座ることはできなかった。


暗く塗られた窓に反射する自分の姿をみる。

学生時代から運動とは無縁で、親から受験を強いられていたこともあり、部活などやっている余裕はなかった。


なりたい仕事がなかったこともあるが、あの時野球部をやっていたら、プロ野球選手になれたかもなぁと戯言を考えながら、列車を降りようとしたとき、

大地は突然転んだ。


雨で車両内が濡れていたこともあるのだろうが、

電車がブレーキをかけたとたん、バランスを崩しかつ滑った彼は頭を強く打ち、帰らぬ人となった_____はずだった。


気がつくと大地は今はないはずの実家の自分の部屋にいた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なんの取り留めもなく、ざっくりしたストーリだけでスタートしました。


初めての執筆なので、読みにくい、誤字脱字の嵐などあるかもしれませんが、暖かい目で見守っていただけますと幸いです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

空に浮かぶ白球 @ask58

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ