幼少期から没落まで、照らし続けた母さん

十八世紀のフランス、コルシカ島にて、女手一つで子供たちを育てているマリア。特に、息子の一人のナブリオには、その喧嘩っ早さから手を焼いていた。
フランスで一時代を築いたある男と、その母親との関係を描いた歴史短編小説。彼のどんな時でも、味方であり続けた母の姿にグッときます。
逆境にいるとき、心細い時、母親の姿やその言葉、そして手料理が懐かしくなるのは、時代と場所など関係ないかもしれません。自分にとってのおふくろの味を思い出してしまう一編です。

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