安定のクオリティ

日頃、非常に仲良くさせてもらっているからこそのレビューを書かせていただきたいと思います。

もう安定のクオリティで、心情描写と出来事の連動性がうまいなと思いました。
毎回感心するのは、出だしの引き込みのうまさ。
女性がタイヤ交換?!ってとこから、リアルな描写があり、スルスルと読めていきます。
それぞれの人柄、その関係性も想像したときに質量があります。

なので、ちょっと気になったのが、主人公の人生背景のくだりになったときに、その他に比べるとやや軽い印象でした。
書いたタイミングもあると思うのですが、現代社会的に、流行りといえば流行り。
繊細な組み立ての中で、主人公として文字量を割いたわけですから、「天川はその描写で何を表現したかったのだろうか」と、深読みをしてしまいました。

スピンオフとのことでしたので、続きはWEBで!みたいなw
とはいえ、やはり物語として安心して読める質が担保されています。