概要
「もしかして……これは、神様の恩恵?」
眠りから覚めた12歳の侯爵令嬢ファビオラは、先ほどまで見ていた長い夢が、まるで現実かのように感じられた。「私がこれから間違いを犯さないよう、神様が警告してくださったのかもしれないわ」なぜならば夢の中では、ファビオラの家族が濡れ衣を着せられ処刑された上に、ファビオラ自身も19歳で非業の死を遂げていたのだ。「そうならないように、私は正しい行動しなくてはいけないのね」決意を固めるファビオラはまだ知らない。それが夢ではないことを…。
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