終末世界の初美陽一的ウェスタン！

　この世界の文明が再建される可能性は大変低く、もしそれがなされるとしても、数百年単位の時間はかかるだろう。生き残りの数があまりも少なすぎ諸々の情報も断絶しているから、文明の再建は本当に絶望的だ。

　だけど、文明がどうなろうと人はまだどっこい生きている。とにもかくにも生きている。

　ギラギラした太陽光線。乾いた空気と砂漠の砂埃。爆走する。バイクのエンジン音。どこまでもマイペースな豪快に笑うオッサンと謎の美少女の二人旅。襲ってくる大トカゲ。生き残りの住む村。豪快美人の村長。生き残りの幼女。砂嵐。バイクを駆使して襲ってくる敵。

　妙に明るい終末世界。いや明るいと言うよりもギラギラまぶしい終末世界。
　
　それらの全てが実に絵になる。

　コミカライズと映像化を希望する。

　ワタクシとしては『地球氷解事紀』『サムライ・ノングラータ』のときの故・谷口ジローの絵で見たいと思った。ないものねだりである。残念。