未だ顔も知らないあなたへ、人知れず捧ぐ愛の葬送

万物に魂が宿るように
作品へ想いを寄せる事だってあります
そして、その作品の作者さまへも──

顔も名前も知らない
けれど、
そんなことは想いを寄せる障害にはなり得ません

待ち焦がれて、やっと会えて、喜びを受け取って……

そんな、慈しんだ作品の生み手が
ある日突然、自分の手からこぼれ落ちたとき

私たちは、この主人公と同じ想いに
打ちのめされるのです