バイト先の先輩

たじ

第1話 初バイト

私は、吉田美香。18歳。今年から大学に通っている。私は、女子校から女子大へ入学した。ものすごく人見知りの為、友達はある一定の友達しかいない。ただ、大学はエスカレーター式だった為、楽しく生活できている。友達からは凄く可愛いと言われるため、モテなくは無いと思いたい。出会いがない為、まだ付き合ったことはありませんが、恋愛には興味があり、恋愛してみたいと思うこともある。ただ、この性格の為、友達が紹介するよと言われても、断ってしまう。どんな人がタイプかと聞かれてもあまりピンとはこないが、チャラチャラした人や、積極的に話してくる人は苦手意識がある。そもそも男性とあまり話したことがないので、男性と話すこと自体が苦手かも知らないと思っている。

話しは変わりますが、今日は初バイトの日。バイト選びも苦労した。一般的にはカフェやカラオケ、居酒屋などキラキラしてそうなバイトを選ぶ人が多いのでしょうが、私は、その場のテンションについていける気がしなかったので、選ばなかった。コンビニにしようと考えましたが、夜働くことなるので、夜中のコンビニの治安が悪く、怖いと思いやめた。バイトをどうしようか悩んでいる時、お母さんと夜スーパーに行くと、若い人たちが働いている姿を目にした。みなさん黙々と仕事をされており、この環境なら働けると考えていると、入り口に求人表が貼っていることに気づき、次の日早速電話してみると合格した。今日から初バイトということで、不安と楽しみが交差している。時間は、19時から24時までで、少し遅くなるが、お母さんと相談し週3日働くことにした。家も近く通いやすいためそこに決めた。

スーパーに着き、バックヤードから事務所へ向かった。すると、事務所に細身で背の高い40代前半くらいの男性と背が高く、スタイルがいい20代後半くらいの女性が会話しており、その2人に声をかけた。

吉田 「こんにちは。今日からバイトでお世話になる吉田美香です。」

すると、男性の方が

田村 「マネジャーの田村です。よろしく」

と挨拶をされ、次に女性の方が

中村 「同じくマネージャーの中村です。よろしくね。」

と挨拶をしてくれた。

中村 「まず、ロッカールームを案内するね。」

中村マネジャーと一緒にロッカールームへ向かった。

中村 「このロッカールームは男女兼用で使っているからバイト着は家で来てきた方がいいよ。」

吉田 「わかりました。ありがとうございます。」

中村 「着替えたらまた、事務所に来てね。」

吉田 「はい。」

吉田 (いよいよ始まる。緊張してきたな〜)

私は着替えて事務所まで向かった。

事務所まだ行くと、5人人がいた。

みんな胸に名札をつけている。

1人目は、スポーツ刈りでメガネをかけている男性。身長は男性の平均身長くらいで細身である。大学生。(北川)

2人目は、少し長髪で毛先を外ハネしている男性。身長は180cmくらいで、体型はガッシリしている。大学生。(山本)

3人目は、髪は短めで、マッシュ型の髪型の男性。身長は男性の平均身長で少しぽっちゃり型である。30代前半くらい。(藤本)

4人目は、天然パーマで、身長158cm程で小柄な女性。30代半ばくらい。(大石) 

5人目は、髪は肩くらいの長さで、髪色をピンクにしている女性。身長は160cmくらいで、スタイルは平均体重。大学生。(古賀まりん)

中村 「みなさん、今日から一緒に働いてくれる吉田さんです。わからないことばかりだろうからみんなで教えてあげてね。」

吉田 「吉田です。よろしくお願いします。」

5人 小さな声で「よろしくお願いします。」

吉田 (雰囲気少し暗めだし、みんな目も合わせてくれないな。あまり歓迎されてないのかな。)

5人が順番にタイムカードを押して店内へ入って行く。すると、最後にタイムカードを押した古賀さんが私に近づいてきて、話しかけてくれた。

古賀 「私、古賀まりん。大学2年生。あなたは?」

吉田 「吉田美香。大学1年生です。」

古賀 「そっか〜。ここのバイト女の子1人だったから入ってきてくれて嬉しいよ。一緒に頑張ろうね。ここの人たちは、少し変わってる人が多いし、あまり話さないかもだけど、悪い人たちではないからね。なんでも聞いてね。」

吉田 「はい。ありがとうございます。」

古賀 「じゃあまた後で」

そう言うと古賀さんも店内へ入って行った。

田村 「それじゃあ吉田さんも行きますか。一緒についてきて。」

田村マネージャーと店内へ入り、レジのとこまで一緒に行った。レジに着くと北川さんがいた。

田村 「本当は吉田さんの教育担当の人がいるんだけど、今日は急遽来れなくなって、北川と勤務変わってもらってるみたいだから、北川について教えてもらって。」

吉田 「はい。」

田村 「北川!急にごめんな。田嶋に教えてもらう予定だったけど北川と変わったみたいだからそのまま研修につけた。今日は見学だけでいいから、重要なことだけ教えてあげて。次から田嶋が教えるから、他のことは田嶋に押し付けていいから笑田嶋になんか奢ってもらえよ。」

北川 「わかりました。教えれるとこだけ教えて、田嶋に任せます。今度ご飯奢ってくれるみたいですよ。」

田村 「そうか。俺からも奢ってあげるようしっかり言っとくから。それじゃあ頼んだよ。」

吉田 「吉田です。よろしくお願いします。」

北川 「北川です。よろしくお願いします。」

業務が始まり、北川さんはレジ対応を始めたが、会話をすることはなく、業務の説明も行われないまま5時間が経ってしまった。

仕事が終わり、ロッカルームへ戻った。

吉田 (何ひとつわからなかったな。全然話すことが出来なかった。私から質問しなければいけなかったのかな。この先ほんとにやっていけるのか不安だな。)

考え事をしていると、いきなり背中を叩かれた。

古賀 「おつかれ!1日目どうだった?」

吉田 「なにもできませんでした。見学だけでしたど何一つ分かってません。」

古賀 「あー。今日北川さんだったからね。北川さん人見知りだからね。話せなかった〜。でも心配しなくていいよ。次からは和也が教えるはずだから。和也には何でも聞いていいよ。」

吉田 「和也さん?ですか?」

古賀 「そう!田嶋和也。これからはほとんど吉田さんを指導する係だと思うよ。この前、田村マネジャーに伝えられていたし。面白いし、仕事に関係ない話ばっかりしてるけど、仕事はちゃんとできるやつだから安心していいよ。あと優しいよ。北川さんも慣れれば悪い人じゃないからね。ただ、極度な人見知りなんだよ。許してあげてね。」

吉田 「はい。古賀さんの話を聞いて少し安心しました。次からも頑張ります。」

こうして人生初バイトを終えた。

お母さんや友達から初バイトの感想を求められた為、あまり話すことが出来ず、何もできなくて心配していること。古賀さんという女性の方が優しく声をかけてくれたことなどを話した。また2日後にバイトに行くので、気を引き締めて臨もうと誓った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

バイト先の先輩 たじ @tazi-d

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ