海辺のワンシーンの美しさに、思わず言葉を失いました。
- ★★★ Excellent!!!
素直に言います。本当に好きです。
黄昏時から夜にかけての僅かな時間。その僅かな間の海辺で起こったことを切り取ったこの作品は、読んでいると冷たくも、美しい世界を覗き込んだような気持ちにさせられました。
全てのシーンが鮮明に想像ができるような繊細な文章は、触ると傷が付いてしまうような危うさがありつつも、それでもこの作品を読みたいと強く思わせるような魅力が詰まっているように感じました。
貝殻を耳に当てるシーンは、読んでいると思わず嫉妬してしまうほど美しく、心の柔らかいところが揺さぶられるようでした。
他にも語りたいことはつきませんが、これ以上は無粋かと思いますので、ここでストップしますが、是非読んでいただきたい作品です。
素晴らしい作品を読ませていただきました。
ありがとうございました。