創作論を書くならば

 前回の話では「導線を増やすためにも創作論を書こう」と書きました。しかし、いざ創作論を書こうとすると苦労するかと思います。私は分析が好きで、いくつか創作論を書いてきました。その中で感じたことを書き出してみます。



 まずは誰をターゲットにするか。これはカクヨム初心者を想定するのがいいです。

 この創作論は執筆初心者、カクヨム初心者、カクヨム中級者向けに書いています。一番伸びがいいのはカクヨム初心者向けのエピソードです。当たり前ですが。



 カクヨム初心者と言っても、初めて使う投稿サイトがカクヨムという人もいれば、他のサイトから移住もしくは掛け持ちしている人と千差万別です。共通点としては「カクヨムでどう活動すれば良いのか」を求めている点です。

 つまり、いきなり「星(評価)をもらうには」を書いても、カクヨムのシステム自体が分からない人にとってはピンときません。やはり、カクヨム独特のシステムの説明などから入るのが無難でしょう。



 また、創作論を書く時はどんなエピソードのPVが伸びているか、分析が必要です。書いている本人はタメになると思っていても、読者のニーズは違う可能性があります。せっかく創作論を書いても読まれないなら意味がありません。



 また、一部の例外を除いて丁寧な言葉で書きましょう。それと同じくらい重要なのは言い回しです。具体例は下記の通りです。


・何度も書いてきましたが……

・別のエピソードで書いたかもしれませんが……


 どちらの方が印象がいいかと言えば後者の言い回しです。前者の言い回しはNGです。読者を馬鹿にするような言い回しになっています。あくまでも丁寧にかつ読者目線で書きましょう。




 ここまで色々と列挙しましたが、一番重要なのは「予防線を張らない」です。


 当たり前ですが、創作するにあたっての持論は人それぞれです。創作論を書くならば、思い切って私はこう考えます、と断言しましょう。その考えが正しいかは置いておきます。「私はこう考えますが、自信がありせん」なんて書いてしまうと、読者は「これ、信用できないぞ」と考えて離脱率が増えます。


 持論を披露するのは勇気がいります。他の人から否定される可能性もあるからです。しかし、読者のことを考えるならば、断言しましょう。



 創作論を書くにあたって意識することはこんなところでしょうか。あとは皆さんが試行錯誤して微調整するしかありません。他に気づいたことがあれば、追記します。

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体系的な創作論~小説の基本からカクヨム攻略まで~ 雨宮 徹 @AmemiyaTooru1993

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