個性的なキャラ達が魅力の隠れた名作!

『ぼっち』とあだ名されるほどぼっちのユウには、友達がいる。それは三人の個性的な幽霊たちで。ある日、同年代の幽霊レイとも遊ぶことになり、すぐに意気投合したふたり+三名だが、レイには実は秘密があって……というストーリーです。
児童向けの作品ですが、大人でもとても楽しめます。

何よりも魅力的なのが、個性的な三人の幽霊たちです。
お松さん、べーやん、ザエモンの三名なのですが、もうすさまじい個性で。

死んだときの姿をしているのですが、もうさ、刃物が刺さったままとかですからね。
性格も個性的で、私は特にお松姐さん推しです。

レイの秘密っていうのも、作品のスパイスとしてとても良く効いていて。
全力でレイの味方をしてしまうほどには、レイの境遇に同情しそして心配します。

もっと読まれていいと思うんです、この作品。
ストーリーが進むにつれて、「これって凄く名作なのでは?」と思い始めて来ていて。

児童向けの作品ですけど、大人が読んでも凄く魅力的な作品なんです。
子供も、こういうちょっと怖さのスパイスが効いている(幽霊とかね)作品って好きだろうなって想像できます。

夏は怪談の季節ですし、お化けが出て来るこの作品をぜひオススメしたいです。
あ、怖い話じゃないです。とても心温まる作品です!

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