第2話 眼鏡はいつでもかけられています
眼鏡にとって今日は特別な日となった。
出来事自体は避けられないことであり、最悪だったのだが。
ご主人が服を脱ぐとき、勢い余って眼鏡のフレームを折ってしまったのだ。
そしてそこで一度眼鏡の意識は途切れた。
再び眼鏡が目を覚ますと、見知らぬ空間に神と名乗る男の前に置かれていた。
その男の話を要約すると以下の通りだった。
一つ。
どうやら
そしてもう一つ。
異世界に向かう前に願いを一つ叶えてくれると言うものだった。
眼鏡は一つの願いを伝えた。
「再びご主人の役に立つ眼鏡になりたい」と。
再び眼鏡が意識を取り戻すと、見たこと無い世界に懐かしい乗り心地がした。そう、そこはご主人の耳と鼻の上。そしてご主人はあの時と変わらず、一糸纏わぬ姿だった。一つ違うのはそんなご主人の周りをモンスターが囲んでいることだ。
大丈夫だ。
ここから眼鏡と全裸男の冒険が始まるのだから。
了
眼鏡から始まる冒険譚! ろくろわ @sakiyomiroku
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます