蛇足2

続編を書く前に、しまっておいた設定や小ネタを放出してしまおうかなと思います。

……備忘録も兼ねている、ということで。


1.結婚後の悩み

小ネタです。

それぞれが抱えている悩みを何となく考えてみました。


アルマ

「……色んな意味で体力的にキツい時があるが……それより領地経営や貴族間の駆け引き……腹芸で頭が痛い。この年になって、座って勉強させられるとは思わなかった」


カイ

「特に不満はないけれど、強いて言うなら髪を伸ばさなきゃいけなくなったことかな。……他家の奥様方とのお茶会も正直嫌いだね。取り入ろうって魂胆が見え見えで……」


ノエル

「ありません♡ ……と言えれば良いのですが。アルマ様の功績を疑問視する方々や、平民と軽んじる方々も多く……数年以内に粛清する者リストが増えて困っています」


ホノ

「内政の勉強とか、礼儀作法の勉強の毎日で頭が痛い……。なんで肉やら魚やら食べる時にいちいちフォークとナイフの使い方変えなきゃいけないんだ!?」


リリア

「どこから嗅ぎ付けたのか……私を追い出した教派から、『領地指定教派にするようアルマ様に掛け合え』との催促状が来るんです……はぁ。ノエルの粛清リストに入れておかないと……」


シェリン

「若いってのと元街娘ってことで……いやぁ……小バカによくされるんですよねぇ。陰口も言われるし。……ツラくなって何度泣いたかわかんないです……はい」


※なお、シェリンが泣いているところを見たアルマがプッツンして、笑いながら全員粛清したのは、別のお話。


2.娘が彼氏を連れてきたら?

これもやっぱり小ネタです。

何となくのイメージです。


アルマ

:死体を埋める穴を掘り始める。

掘っている所をシェリンに見られて、逆に穴に蹴り落とされる。

穴の中で反省させられる。


カイ

:優しく歓迎するが、質問を上手く使ってどんな人柄なのか観察する。

その上で交際を許すか考える。


ノエル

:恋した人と添い遂げなさいの精神なので、後は自己責任で放っておく。それで失恋しようが痛い目見ようがお母さんは知りませんのスタンス。


ホノ

:特に何も考えずに歓迎する。

後は自身の直感と娘の直感に委ねる。


リリア

:そもそも彼氏に合わせてもらえない。理由は『お母さんに釘付けになるから』。


シェリン

:娘がいないから分からない。


3.息子が彼女を連れてきたら?

これも以下略


アルマ

:何人連れてくるんだ? と聞いて父さんと違って一人だよ、と言われる。


カイ

:男の子なんだし、自由に恋愛しなさいの精神で和やかに迎える。


ノエル

:死体を埋める穴を掘る。

シェリンに以下略。


ホノ

:何人連れてくるの? と聞いて、母さんもかよ……と呆れられる。


リリア

:息子が蚊帳の外になるくらい彼女と仲良くなる。


シェリン

:普通に歓迎するが、どんな価値観を持つ子なのかは見定める。


3.アルマ侯爵の悩み

エリーニュス家は、代々海辺の街を直轄領としてきました。

魚介類も海も大嫌いなアルマにとって、潮風の匂いがするこの土地は、慣れるのに時間が掛かったようです。


また、領民たちが領主様にと献上してくるのはやはり魚介類で、ゲンナリしつつも無碍にはせずに食べていました。

……が、嫌いだから口に掻っ込んで急いで飲み込むという姿を見た領民たちが、『掻っ込んで食べるくらい魚介類が好きなのか!』と勘違いして大量の魚介類が居城に届いてしまったようです。

食べ切るまで朝から晩まで魚介類のフルコースで、数ヶ月後には体重が5キロ近く減っていました。


4.回復士3人組

時々作中に出てきた、ギルド回復士たちの設定です。

作者のお気に入りの3人でした。

話の尺の都合で出せなかった設定を、ここに吐き出していきます。


・ピックス

主なセリフ『怪我人が動くんじゃねぇっ!! 両脚へし折ってでもテメェの身体すみずみまで治療してやる………!!

これは決定事項だ………!!』


3人組のリーダー、のような立ち位置として考えていました。

勇者の王国の出身ではなく、紛争で山岳の王国から逃げてきた難民です。作中で背格好は描写されませんでしたが、父親がドワーフで母親が人間のハーフです。

そのため、人間よりは筋肉質で背が低いがドワーフよりは背が高くてヒョロっとしている。

そんな人物です。


・チェルシード

主なセリフ『大人しくしなさいよアンタ! お兄さんが治してあげるから! 軟膏塗らせなさい軟膏ぉっ!!』


オネェ口調で話す変わり者……だけど職務には真摯な人物。

として考えていました。

ギルドの街の出身で、冒険者として何度かダンジョンに潜った経験があります。

遠い先祖にエルフがいるようで、髪は金髪で耳は尖り気味。ただし顔立ちは物凄く濃くて青髭も凄い。

そんなイメージでした。

背が高く、それなりに身長のあるアルマでさえ見上げる程です。


・ペトル

主なセリフ『いいか剣士!! 表面上は治ってるように見えても内臓はズタボロだった……なんてこともあるっ! 飲め!! 薬飲め!! 触診させろ!!』


あまり目立たないけど、時折際どいコトを言ってくる。そんな人物として考えていました。

勇者の王国領内にある片田舎の街出身で、研鑽を積むためとして放浪の回復士をしていました。

その旅の末に、ギルドの街に居付きました。初級とはいえ国家資格のポーション調合免許を持ち、スキルで治療するよりポーションなどの薬を用いた治療方を好みます。


5.掃滅戦でダンジョンに潜った冒険者たち


アルパーティと共に潜った冒険者たちの設定です。

ネタが思いつかない時に、筆休めで書き溜めていました。

流石に全員分はありませんが……。


【作中戦死組】

1.ヴァルター

主なセリフ『正気さ。……この街で。いや、この王国で真に最強のパーティはアルパーティ。……暗殺者のアル・ザ・ラットだ!! 俺らだって馬鹿じゃない。……一番確率の高い奴らに賭ける……!』


レベル84

・大剣を振るう筋骨隆々な剣士でした。

浅黒い肌に、イノシシを思わせる厳しい顔つきの大男で、ガルスの飲み仲間でもありました。

最強の冒険者になることを夢に掲げ、アルに対抗心を燃やすことも時々あったようです。


ですが、掃滅戦において現時点で最強なのは。

第15階層を突破できるのは、アルであることを認め、自ら突破口を切り拓いて命尽きるまで戦いました。


2.エレイヤ

主なセリフ『行ってください!!……この街を……救ってください……!!』


レベル81

・目鼻立ちの美しい、女僧侶でした。

すらりとしたプロポーションを持ち、腰まで伸ばした金髪を三つ編みにしていました。

自身の所属する宗派の布教のため、他の僧侶たちとギルドの街にやってきましたが、街の居心地の良さに惹かれて半ば定住していました。


障壁魔法スキルと、退魔魔法スキルのスペシャリストで、掃滅戦では態勢を立て直すための障壁を張っています。


3.ジョナタン

主なセリフ『アルマのこたぁ俺らも見ておく』


レベル87

・ダンジョン突入パーティーの中では、最年長の盗賊でした。

人好きのする人懐こい顔立ちの、小柄な男性でした。


ギルドの街に長く住み、若い冒険者たちの面倒を見るのが趣味だったようです。

少々口うるさくお節介焼きな所がありましたが、それでも多くの冒険者たちに慕われていました。


盗賊でありながら対モンスター戦のエキスパートで、アルマの対モンスター戦闘のスタイルに大きな影響を与えた人物でもあります。


【作外戦死組】

作中の描写外で戦死した冒険者たちの設定です。

アルマの過去編でじっくり出していこうとして、尺の都合で削ったキャラクターたちになります。

……と言っても、二人だけですが。


1.ウルフェン

レベル52 男性 16歳


言わせたかったセリフ

『いいか、アルマ! 俺が貴族になった暁には、ビンボー平民のお前に土地をくれてやる! はっはっはっ!』


『はんっ! 平民なんてのはムシケラだっ! ……だがまぁ……ここの街の奴らは蚕みたいに役に立つ。

……だから助けてやらんでもない』


アルマの親友で、悪友でもあった剣士の青年。

貴族の落胤を自称して、イルム顔負けの傲慢な物言いばかりしていました。

しかし、根はお人好しで、困っている人を見ると助けてしまう性格でした。そんなウルフェンを放っておけず、二人で面倒ごとに巻き込まれては怒られる。そんな日々だったようです。


英雄になって、貴族になることが夢だった彼は、掃滅戦の際に功を焦って無茶な突撃を行ってしまい重傷を追いギルドまで撤退。

撤退の最中に現れたモンスターに食い殺され、命を落としました。


アルマはそんなウルフェンの姿をイルムに重ねてしまい、余計にイルムに対して強く出られなかったようです。


2.ルーシィ

レベル23  女性 16歳


言わせたかったセリフ

『どんな男の子が好きなのかって? ……うーん。私は………ちょっと目つきが悪くて……真っ黒な髪をした子が好きだよ。……ううん、大好きかな』


『私の夢? ……お嫁さんになること……かな。だからアルマが叶えてくれる? ………あはは、冗談だよ、冗談! ……本気にしないでよ、バカ』


アルマのもう一人の親友であり、女友達であった魔法使いの少女。

厚ぼったい眼鏡を掛けた、そばかすの少女でした。

顔立ちは可愛らしいものの、そばかすと頬にある痣がコンプレックス。前髪を長く伸ばし、顔を隠していました。


13歳の頃からアルマに片思いをし、その背中を追いかける様に冒険者になりました。

ですが、肝心のアルマからは仲の良い女友達としか思われておらず、本人もアプローチはしつつ、何処か大胆になれない。そんな悶々とした日々を過ごしていたようです。


残念なことにルーシィの恋は叶わず、魔力切れを起こして意識が朦朧としている所をモンスターに喰い殺されています。


………と、以上が作者の放出したかった小ネタやらなんやらの全てでした。


ではまた、続編でお会いしましょう。

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レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない あつ犬 @Atuinu

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