設定紹介とか蛇足回とかの章

蛇足

設定集……という名の裏設定紹介だったり、作者の雑談……のようなものです。


1.傲慢な貴族たち

すべての貴族たちがそうではありませんが、この世界の貴族たち。

特に勇者の王国の貴族たちは傲慢であったり、選民思想の強い者たちが多いようです。


というのも、アルマたちの暮らす勇者の王国はかつて世界を救った勇者が建国しました。

ハーレムを築いた勇者は子孫が多く、貴族たちの大半はその勇者の末裔となります。


勇者の血を引くことから、貴族は肉体的にも魔力的にも。そして、スキルの才能的にも一般人より秀でる傾向にあります。


イルムたちや伯爵が捻くれた性格なのは……血筋から来る自惚れに起因する所が大きいようです。


2.ハーレム勇者

もともと書こうと思っていた小説を没にして裏設定として流用したものです。

異世界に転移してきた勇者が、魔王を倒しつつアチラコチラで現地妻を囲ったりしつつ大ハーレムを築いていく……というものでした。


が、登場するヒロインを考えるのが面倒になり……こうして設定だけが残りました。


3.溝鼠の黒牙の能力

アルマが師匠であるアルから受け継いだ二振りの短剣。

持っているだけで敵の攻撃の軌道を読める他、前の持ち主の技術を付与します。

対モンスター戦での動きはほとんどがアルマの我流ですが、対人戦はアルの動きをほぼそのままトレースして使っているようです。


4.アルパーティーについて

暗殺者のアル・ザ・ラットは、暗殺者のジョブを代々受け継いできた暗殺者の家系の出身です。

ですが、アル自身は子供を残すことができない身体で、後継者になれそうな誰かを探し求めて流浪していました。

……しかし、本人は人を殺す技術を伝えていくことに葛藤を感じており、命を奪うためではなく、誰かの命を守る為に技術を用いてくれる者を求めていたようです。


アルが道中で知り合ったのが、聖堂を破門された破戒僧のルディンでした。

極度の女好きのルディンですが、それは早くに亡くした母親の温もりを無意識に求めてのことだったようです。

アルとパーティーを組んだ理由は、生き別れた弟を探すため……というのは建前で。純粋にアルに一目惚れしたからでした。


ルディン加入後にアルパーティーに加わったのが、ガルスです。

元は各地の紛争や戦争に参加していた名うての傭兵騎士でしたが、恨みを買い家族を殺されています。

死に場所を求めていた所を、侯爵直属のパーティーになっていたアルパーティーにスカウトされました。

そんなガルスでしたが、アルマと酒を酌み交わすことが何よりも楽しみだったようです。


5.アルマの弱点

作中で描写しようとして、蛇足に感じて削除した設定です。

無敵に思える程に強いアルマですが、実は大きな弱点が一つあります。


……それは、水が大の苦手なことです。熱いシャワーや湯船にはつかれますが、ぬるま湯や冷たい水にはつかれません。

というのも、駆け出しの頃に水棲モンスターの蠢く水中に落ちて死にかけてしまい、以来トラウマになって水が苦手になっています。

また、水棲モンスターも大嫌いで、魚介類は無理をすれば食べられる……と言うくらいには苦手です。


泳げはしますがよっぽどのことが無い限りはまず泳がず、水面歩行スキルを使っています。


6.アルマの“正妻”

アルマの正室……はカイですが、一緒にいて心が落ち着いたり安らぐ相手もまたカイである……とは限りません。


アルマの心情的に一緒に過ごしやすいと感じているのは、ホノかなと作者は思っています。

シェリンに対しては妹分……という感覚がなかなか抜けず。

カイとノエルに対しては《貴族の夫》としてのプレッシャーを感じてしまい。

リリアに関しては庇護欲から来る落ち着かなさを感じる。


そんなイメージがあります。

ですが、ホノは良い意味で何もない子です。

貴族としての柵も、幼少期の交流もなく。まっすぐな爽やかな愛情をぶつけてくれる。

加えて自分が守らなくて大丈夫なくらいには自立している。


なので個人的にはホノがアルマの正ヒロイン……だと思っています。


6.アルマとアルのイメージ

アルマのレベルは140ですが、アルのレベルは100くらいのイメージで書いていました。


アルはストーリーボスをクリアした後、ダラダラとレベル上げして、適当にスキルを取ったキャラクター。

アルマはガチ勢がやり込みで育てて

、スキルも厳選しまくったキャラクター。

こんなイメージでした。


7.作者の趣味

何歳まで生きたのか、子供は何人いたのかなどをダイスを振って決めてみました。

あくまで作者の趣味なので、二次創作でも見るような感覚で見てください。


・アルマ・アルザラット・エリーニュス

享年78歳 爵位:侯爵

子供の数:男子・11人 女子・9人

老衰で、眠るように亡くなったようです。彼が晩年まで愛用していた短剣は、エリーニュス家(アルザラット家)の家宝として受け継がれていきました。

妾を持つことも愛人を囲うこともせず、5人の妻だけを愛したようです。


・カイ・エリーニュス

享年39歳

子供の数:男子・2人 女子:2人

流行り病を患い、亡くなったようです。早すぎる死を悼み、かつてギルドの街の戦いに参加した多くの冒険者たちが参列しました。


・ノエル・エリーニュス

享年101歳

子供の数:男子・3人 女子・4人

歴史の生き証人と呼ばれました。

何度か病に倒れましたが、アルマの勇姿を少しでも長く語り継ごうと気合とド根性で長生きしたようです。


・ホノ

享年88歳

子供の数:男子・1人 女子・1人

昼寝の最中に、そのまま亡くなったようです。子供ができづらい体質だったようですが、アサシンのジョブはホノの血筋が代々受け継いで行きました。


・リリア

享年73歳

子供の数:男子・2人 女子・2人

心臓を患い、亡くなったようです。

晩年は孤児院と学校を開き、領内の子供たちの福祉に注力しながら、静かな余生を過ごしました。


・シェリン

享年51歳

子供の数・男子3人 女子・0人

何らかの事故で亡くなったようです。ギルドの街のギルドマスターとして働く傍ら、一般人としての視点で領内の政を支えました。


・私服の趣味

アルマやヒロインたちの私服の趣味を考えてみました。

これも作者が勝手に考えたことなので、二次創作感覚で以下略


・アルマ

意外と服装の好みにはうるさいイメージです。

かと言ってお洒落さんというわけではなく、好みがハッキリしています。動きやすくてポケットの多い服。これが好みのようです。

暗器やアイテムなどを普段から大量に持ち歩けるので、ポケットが多い服を好みます。


曲がりなりにも暗殺者なので香水などは使いませんが、キャンディーのような甘い香りの香水が好きなようです。



・カイ

男物の服装が昔から好きだったようです。色の好みは白色かベージュで、動きやすいことが服選びの基準になっています。

スカートやドレスも嫌いではありませんが、好んで着るのはやはり男物。髪型も短くしていますが、男と偽る為でなく元から好きでベリーショートにしていました。


対して香水の趣味は甘い香りのモノが好きで、結婚後は気にせずに使っていたようです。


・ノエル

服よりも靴や下着にこだわりがあったようです。

歩き方や所作が貴族らしいお洒落なものになるよう、日々苦心して選んでいました。

流石に下着は見えないので何も言われませんでしたが、アルマはノエルの靴の変化によく気が付いていたようです。


香水の趣味は実は男物の香水が(父親を思い出せるから)好きだったようです。結婚後はアルマの趣味に合わせて、甘い香りのモノを使っていました。


ホノ

一番無頓着……に思えて色使いにはこだわっていました。

メイクなどのお洒落と本当は大好きです。ただ、冒険者としての実用性を重視してネイルなどはせず、爪をきれいに切ったり研いだりする……というのに留めていました。


汗をかきやすい体質なので、香水は匂いの強めのモノを愛用しています。結婚後もそれは変わりませんでした。


リリア

実は一番無頓着な子です。

育った宗派が贅沢を否定するモノだったので、本人もその日の下着と服があれば満足でした。

法衣も普段使いで、私服といえば寝間着くらいです。

ただ、シャンプーと石鹸にはこだわりがあって、そういったモノを集めるのが密かな趣味でした。


香水は皆のを適当に借りています。

結婚後もその辺りは無頓着で、ホノに選んでもらっていたようです。


シェリン

古着のスペシャリストです。

ギルドの職員とはいえ、根っこは街娘なのでコーディネートやファッションには敏感です。

できる限り低予算で着飾る……がモットーでした。


香水はその服装や季節に合うものを……ということで使い分けていたようです。結婚後は曲がりなりにも貴族の妻ということで、古着を着れなくなったのが少し不満だったようです。

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